美しい腕時計との出合いは、必ずや人生を豊かにしてくれる。ビジネスの最前線を走り続ける仕事人たちが選ぶ腕時計と、その裏にある味わい深いストーリーとは。今回は、NEXT ONE 代表取締役社長の斉藤徹氏に話を聞いた。【特集 美しい時計】
リシャール・ミルの時計を見た時、その美しさに衝撃を受けた
電力小売り事業やインターネット回線、モバイルセールスの販売促進事業を展開するNEXT ONEの斉藤徹氏。斉藤氏が「雷に打たれたような衝撃を受けた」というのが、リシャール・ミルの時計だ。
「忘れもしません。あれは2018年のこと。ふらっと立ち寄ったリシャール・ミルの銀座ブティックで見つけた1本が、あまりに美しくて思わず見惚れてしまったんです。複雑に絡み合う精緻な機構に、圧倒的な機能性。リシャール・ミルのすさまじい追求心が、時計を通じて伝わってきました」
学生時代に友人の父親がロレックスを愛用する姿を見てから、斉藤氏にとって腕時計は“仕事ができる男性”のシンボル。着用した時計から自信を分けてもらうと同時に、「早くこの時計に見合う人物になりたい」という想いが成長を促す起爆剤にもなってきたと話す。
「需給バランスが大きく傾いた時計業界は、ブランドがオーナーを選ぶ側面もある世界。私もリシャール・ミルを購入できた時は男として認められたように感じましたし、とても嬉しかった。ただ、実はまだ自分がリシャール・ミルの時計にふさわしい人間になったとは思っていないんです。つけさせていただいている、というか。だからこそ、この美しい時計を身につけるに足る人物だと胸を張って言えるように、これからもビジネスに邁進していくつもりです」