2023年は、近年まれにみるラグジュアリーウォッチの当たり年。本特集ではその中でも特に、“美しい時計”を厳選。今回は、リシャール・ミルを紹介する。【特集 美しい時計】
美の琴線に触れる驚きこそが至高である
これだけ情報過多な時代にあって、未知なるものに出合うことはまれである。ましてや数百年もの歴史がある機械式時計の世界で、未知との遭遇はほぼ不可能だろう、リシャール・ミル以外では。
彼らの作る時計は、素材、機構、技術、構造など多くが未知なるものであり、説明を聞いてもはじめは理解できない。しかし触れていくうちに理解し、このブランドに魅了されていくのだ。
例えば、ラファエル・ナダルの強力なショットに耐えうる時計機構……。誰がそんなものを想定するのだろうか? そういった固定観念から一歩飛びだした時に、可能性の扉が開かれる。リシャール・ミルの時計は、創造性に限界がないことを教えてくれる。
RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル
テニスプレイヤーのラファエル・ナダルとのコラボレーションモデルで、トゥールビヨンを搭載しないモデルとしては三代目。軽さと強度、圧倒的な耐衝撃性を誇る。
▶︎ Material
ケース素材はホワイトクオーツTPT®でミドルケースはカーボンTPT®。強靭な素材の層を幾つも重ねることで軽く頑強なケースを作る。
▶︎ Butterfly Rotor
激しい動きによってローターが高速回転すると、故障の原因になる。そこでスポーツの際には8時位置のボタンで、ローターを分割させる。ユーザー自身でローターの慣性を変えることができるのだ。
▶︎ Movement
グレード5チタンを使ったCal.RMAL2を搭載。6時位置にはローターの状況を示すインジケーターがある。
RM 74-01 オートマティック トゥールビヨン
ほっそりしたプロポーションのケースに、スケルトンムーブメントとトゥールビヨンを搭載。硬質なベゼルとポップなストラップが好相性。
RM 72-01 オートマティック フライバック クロノグラフ
積算計の配置でオリジナリティを表現するクロノグラフ。ケース厚は11.68㎜しかない。
問い合わせ
リシャールミルジャパン TEL:03-5511-1555