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2023.07.05

パルミジャーニ・フルリエ、2本の分針を持つ「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」

2023年は、近年まれにみるラグジュアリーウォッチの当たり年。本特集ではその中でも特に、“美しい時計”を厳選。今回は、パルミジャーニ・フルリエを紹介する。【特集 美しい時計】

シンプルな機構と複雑なディテール

1996年に創業した比較的若いブランドだが、そのルーツは時計師ミシェル・パルミジャーニ氏の工房にあり、数百年も前の希少な時計の修復を通じて学んだ機構やデザイン、仕上げを現代の時計に取り入れている。

ここ数年はデイリーウォッチに力を入れているが、そこに感じるのは削ぎ落とした美学。独自性の高い機構を開発するが、それを声高には主張しない。しかし、見逃すことができない存在感があるのは、機能美とディテールへの強いこだわりがあるからだ。

ダイヤルのギヨシェやベゼルのローレット加工など、繊細なディテールが華やかさを演出する。そのミニマルで美しい姿が、他にはない個性となっている。

トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ

サイドのプッシュボタンで金色の分針を動かし、目的の時間を設定。ロジウム加工のゴールドの分針がそこに重なると、計測する時間が経過したということになる。生活のなかで便利に使える機能だ。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」

自動巻き、SS×Ptケース、径40㎜。2023年秋発売予定。¥4,389,000

▶︎ Guilloché
光の反射を抑えて視認性を確保する伝統技法。パルミジャーニ・フルリエはバーリーコーン(大麦)ギヨシェと呼ばれる、複雑な彫り模様を得意とする。

▶︎ Bezel
古代建築にもよく見られるローレット模様をベゼルに取り入れることで、美しい反射を引きだす。このモデルのベゼル素材はプラチナ。

▶︎ Lug
パルミジャーニ・フルリエのアイコニックなデザインが、ティアドロップ型のラグ。横から見ただけでもすぐにわかる、特徴的なディテールだ。
 

トンダ PF スポーツ

ブラックのラバーストラップを備えた優美なスポーツモデル。一体型の自社製クロノグラフムーブメントCal.PF070は、COSC認定クロノメーターを取得している高精度仕様だ。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF スポーツ」

自動巻き、18KRGケース、径42㎜。2023年夏発売予定。¥7,205,000

トンダ PF マイクロローター

2021年にデビューしたシンプルなスポーツウォッチの新作は、ケースやダイヤル、ブレスレットにいたるまですべてプラチナ製に。輝きも敢えて控えめにしており、さり気なくもリッチな時計だ。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF マイクロローター」

自動巻き、Ptケース、径40㎜。¥13,310,000

問い合わせ
パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com

【特集 美しい時計】
 

この記事はGOETHE2023年8月号「特集:美しい時計」に掲載。購入はこちら▶︎▶︎

TEXT=篠田哲生

PHOTOGRAPH=五月女幸希

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