2023年は、近年まれにみるラグジュアリーウォッチの当たり年。本特集ではその中でも特に、“美しい時計”を厳選。今回は、パルミジャーニ・フルリエを紹介する。【特集 美しい時計】
シンプルな機構と複雑なディテール
1996年に創業した比較的若いブランドだが、そのルーツは時計師ミシェル・パルミジャーニ氏の工房にあり、数百年も前の希少な時計の修復を通じて学んだ機構やデザイン、仕上げを現代の時計に取り入れている。
ここ数年はデイリーウォッチに力を入れているが、そこに感じるのは削ぎ落とした美学。独自性の高い機構を開発するが、それを声高には主張しない。しかし、見逃すことができない存在感があるのは、機能美とディテールへの強いこだわりがあるからだ。
ダイヤルのギヨシェやベゼルのローレット加工など、繊細なディテールが華やかさを演出する。そのミニマルで美しい姿が、他にはない個性となっている。
トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ
サイドのプッシュボタンで金色の分針を動かし、目的の時間を設定。ロジウム加工のゴールドの分針がそこに重なると、計測する時間が経過したということになる。生活のなかで便利に使える機能だ。
▶︎ Guilloché
光の反射を抑えて視認性を確保する伝統技法。パルミジャーニ・フルリエはバーリーコーン(大麦)ギヨシェと呼ばれる、複雑な彫り模様を得意とする。
▶︎ Bezel
古代建築にもよく見られるローレット模様をベゼルに取り入れることで、美しい反射を引きだす。このモデルのベゼル素材はプラチナ。
▶︎ Lug
パルミジャーニ・フルリエのアイコニックなデザインが、ティアドロップ型のラグ。横から見ただけでもすぐにわかる、特徴的なディテールだ。
トンダ PF スポーツ
ブラックのラバーストラップを備えた優美なスポーツモデル。一体型の自社製クロノグラフムーブメントCal.PF070は、COSC認定クロノメーターを取得している高精度仕様だ。
トンダ PF マイクロローター
2021年にデビューしたシンプルなスポーツウォッチの新作は、ケースやダイヤル、ブレスレットにいたるまですべてプラチナ製に。輝きも敢えて控えめにしており、さり気なくもリッチな時計だ。
問い合わせ
パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com