2021年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる"活きのいい"モデルを厳選! 連載第67回は、チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト」のブロンズバージョンを紹介する。
クラフトマンシップが息づくフルブロンズ仕様が新しい
すでに定着化しつつあるブロンズケースを他社に先駆けて2016年から提案し続けているチューダー。その新たな挑戦として誕生したのが、こちらのブティック限定のフルブロンズモデル。ケースのみならずブレスレットにまでブロンズを使用するという異例の試みが成功したことは、ひと目見ればお分かりだろう。
43mm径の「ブラックベイ ブロンズ」に対して、今回は39mm径と一回りコンパクトなケースを採用。ブロンズ製ブレスレットの存在感を際立たせている。マット仕上げのグラデーションを施した“ブロンズブラウン”のドーム型ダイヤル、針やアワーマーカーと統一感を持たせるためにゴールドカラーをアクセントにしたブロンズブラウンのベゼルは、自慢のブロンズとよく馴染む。
チューダーのブロンズ製ケースは、約40もの工程を経て完成されるクラフトマンシップの結晶である。新しいブレスレットは、1950~1960年代頃のリベット式ブレスレットをモチーフにしたもので、ケースと同じペースで経年変化をする。機能性の向上を図り、クラスプのカバーを一新。工具を必要としない“T-fit”アジャスティングシステムの採用化により、着用したまま8mmの長さを5段階で調整することができる。
付属するジャカード織のファブリックストラップは、他のモデルと同様、フランスのジュリアン·フォール社とのパートナーシップによって製造されている。デザインの着想は、チューダーがアーカイブとして所有するダイバーズウォッチに取り付けられていたゴールドの糸を使用したパラシュート素材のストラップから得たものだ。
スイス公認クロノメーター認定を取得した自動巻きムーブメント「MT5400」は、認定の基準を上回る日差-2秒から+4秒という精度、約70時間のパワーリザーブと非常に実用性に長けている。一体鋳造のタングステン製ローターの透かしなどの仕上げからは、チューダーのマニュファクチュールとしての矜持が感じられる。
一歩どころか、数歩差がつく、フルブロンズのダイバーズウォッチは、芳醇なワインのように時間が経つほど味わいが増し、唯一無二のパートナーへと成長していく。
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日本ロレックス / チューダー TEL:03-3216-5671