2021年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる”活きのいい”モデルを厳選する！ 連載第55回は、ヴァシュロン・コンスタンタンの最新作から「ヒストリーク・アメリカン 1921」を紹介する。
ヴィンテージ×ラグジュアリーの最適解
独自路線をひた走るヴァシュロン・コンスタンタンの2021年新作の中でもホットな話題を振りまいているのが、今年で誕生100周年を迎えるドライバーズウォッチ「ヒストリーク・アメリカン 1921」であろう。
腕時計が市民権を得る前の1920年代に創作された「ヒストリーク・アメリカン 1921」アイコニックなデザインは、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴代モデルでも指折りの傑作として現代に受け継がれている。
懐中時計の名残を感じさせるクッションケース、そして車のハンドルを握ったままでも時刻が読み取れるように反時計回りに45度回転させ、思いもよらない位置にオフセットされたムーブメントは人々を熱狂の渦に巻き込んだ。
100年以上も前に生まれたアイコニックなスタイルは健在。
それでは早速、これらのデザインコードを忠実に再現した3本を紹介しよう。すでに展開中の18Kピンクゴールドケースと比べると、18Kホワイトゴールドケース、ないしはプラチナケースを採用した新作はより一層シックな印象に仕上がっている。
18Kホワイトゴールドケースは、メンズ用に「ヒストリーク・アメリカン 1921 ホワイトゴールド 40MM」、ユニセックス用に「ヒストリーク・アメリカン 1921 ホワイトゴールド 36.5MM」を用意。イタリアのセラピアン社製の味わい深いカーフストラップの採用も嬉しいニュースである。
クラシックな佇まいのメンズサイズ。手巻き、18KWGケース、径40mm。¥4,356,000（税込）
ユニセックスはバーガンディのストラップも付属。手巻き、18KWGケース、径36.5mm。¥3,608,000（税込）
2本ともに共通するグレイン仕上げのシルバートーンダイヤルは有無を言わさぬ美しさがある。アラビア数字、ミニッツトラック、18Kゴールド製の時針、分針、秒針、アップライトのマルタ十字ロゴはすべてブラックで統一されている。
世界限定100本での販売となる「ヒストリーク・アメリカン 1921 コレクション・エクセレンス・プラチナ」では、ケース、文字盤、リュウズ、バックルなどにプラチナ950を採用。
ブティック限定、世界限定100本。手巻き、Ptケース、径40mm。¥6,072,000（税込）
ホワイトゴールドよりもさらに重厚なプラチナとサンブラス仕上げのコンビネーションにより、「ヒストリーク・アメリカン 1921」のデザインはコンテンポラリーな1本へと生まれ変わっている。スモールセコンドの針とアリゲーターストラップにはプラチナと程よくマッチするブルーを取り入れている。
プラチナならではの重厚感は格別の味わいがある。
最後にムーブメントの話を付け加えておこう。「ヒストリーク・アメリカン 1921」のデザインを見るからに適切なのは手巻きムーブメントに尽きるわけだが、搭載される4400 ASは毎時2万8800回振動、約65時間のパワーリザーブと現代的なスペックを所持している。
伝統と革新が息づく手巻きムーブメントはひとえに美しい。
ヴィンテージの再解釈で蘇った伝説のドラインビングウォッチは未来のコレクターズアイテム候補の最右翼だと言っても過言でないだろう。
問い合わせ
ヴァシュロン・コンスタンタン TEL：0120-63-1755
