2021年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる"活きのいい"モデルを厳選する！ 連載第53回は、IWCの新製品「TimberTexストラップ」を紹介する。
紙の新たな可能性を見出したストラップが話題に
昨今のブレスレットウォッチのブームも相まって、腕時計のストラップへ対する注目度が高まっている。 なかでも先日IWCが発表した紙素材を使用した「TimberTexストラップ」は独自路線の提案が話題を呼んでいる。
初見では紙だとは分からない質感を実現。
創業から153年もの間、時計製造に関するあらゆる分野で業界をリードしてきたIWCにとって素材開発は命題であり、Forest Stewardship Council（FSC：森林管理協議会）の認証を受けたヨーロッパの木材を採用した紙素材は、まったく新しいラグジュアリーなストラップを誕生させる上で不可欠なものであった。
これまでにIWCが手掛けてきた時計と同じように、「TimberTexストラップ」の製造工程は伝統と革新が息づいている。
使用するセルロースは、FSCの持続可能な責任ある管理体制の下、同団体の認証を受けた木材から製造される。その後は、イタリアの伝統的な製紙技術で着色が行われ、植物由来の染料を使用することから個体差が生じるため、一つとして同じものがないストラップに仕上がる。
上質な雰囲気は伝統の職人技から生まれる。
ストラップの完成までには60以上の工程が必要となり、快適性をさらに高めるために再生マイクロファイバーを詰め、再生糸を用いて職人の手で仕上げが施される。これらの過程を経ることでストラップにはレザーでは得られない独特の着用感が備わる。耐久性も抜き出ており、プールでもそのまま着用できる防水性も特出すべき点である。
濃紺のストラップは手元のさり気ないアクセントに最適。¥17,000［税込¥18,700］、4月初旬より各ブティックで取り扱い予定。
内側には表と異なる質感に仕上げた素材を用いて装着感を向上させている。
今現在、「TimberTexストラップ」は、ポルトギーゼ・クロノグラフ、ポルトギーゼ・オートマティック40、ポートフィノ・オートマティック、ポートフィノ・クロノグラフの4モデルで着用できる。カラーは、ブルー、ブラウン、ブラックでの展開。
上質にして環境に配慮した紙製のストラップ。差がつく腕元を演出できるアイテムとしてぜひ覚えておこう。
問い合わせ
IWC シャフハウゼン TEL：0120-05-1868
