新作発表会が中止や延期を余儀なくされたウォッチシーン。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんな中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる"活きのいい"モデルを厳選した!
羨望の眼差しを集めるヴァシュロン・コンスタンタンの限定モデル
ゴールドと並び、プラチナは高級時計で使用されている最もクラシックな素材のひとつであり、変色や変質する心配がないことから「永遠の象徴」として長年親しまれている。
2006年、ヴァシュロン・コンスタンタンは、一部のコレクターに向けて、「コレクション・エクセレンス・プラチナ」を発表。以来、年に1~2本のペースでコンスタントに新作を披露し、ブティック限定というスタイルを貫いている。
プラチナへのこだわりは生半可ではない。純度の高いプラチナ950をケースやダイヤル、クラスプ(留め金)に用いるだけにとどまらず、アリゲーターストラップにはプラチナとシルクの混紡糸で手縫いによるステッチングが施されている。
プラチナにこだわることで手にした究極のクラス感
'20年5月に発表された待望の新作は「パトリモニー・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」のプラチナバージョン。
'17年に登場した同モデルは、これまでホワイトゴールドとピンクゴールドでの展開があり、エレガントで控えめな表情と独創的な表示スタイルからわずか3年という期間で、ブランドを代表するコレクションとして認知されるほどの人気を博している。
操作性も特筆すべきものがあり、すべての日付表示の操作はリュウズひとつで簡単に調整できる。ムーンフェイズは122年に一度だけ、1日分のみ修正が必要となる。
時計の細部に目を向けると、最上級の貴金属によって生まれ変わった「パトリモニー・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」が手にしたのは、限定50本という稀少性ばかりではないことがすぐに分かる。そのポイントはずばり、圧倒的な“クラス感”にある。
ホールマークがシークレットサインとして刻まれているプラチナを用いたサンブラスト仕上げのダイヤルには、インデックスとドット型のミニッツトラックに18Kホワイトゴールドが使用されているため、質感の異なる2つの貴金属を同時に楽しめる。
レトログラード針はクラシック感が漂うブルースチール、2つの仕上げを使い分けたというムーンフェイズにはプラチナを採用するなどカレンダー表示を司るパーツの素材使いも凝りに凝っている。
あくまでも控えめなスタイルを貫くプラチナ製のコンプリケーションは、まさに“コレクターズピース”と呼ぶにふさわしい輝きを放っている。
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ヴァシュロン・コンスタンタン TEL:0120-63-1755