新型コロナウイルスにより、新作発表会が中止や延期を余儀なくされたウォッチシーン。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんな中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選した!
ドイツの至宝が満を持して発表
2019年10月に発表されたA.ランゲ&ゾーネの新作「オデュッセウス」は、瞬く間に世界中の時計愛好家たちを虜にし、すでに絶大な人気を獲得している。
このモデルがセンセーショナルな話題を集めた理由はほかでもなく、“ブランド史上初のスポーティウォッチ”であったからだ。
A.ランゲ&ゾーネの6番目のプロダクトファミリーとして加わった「オデュッセウス」は、機械式時計への理解が深く、なおかつアクティブなライフスタイルを好む人々に向けて創作され、完成まで10年以上の歳月を費やしたという。
スポーティウォッチの提案であったことと同様に、A.ランゲ&ゾーネのスタンダードモデルとしては初となるステンレススチールの採用も大きなインパクトを与えた。直径40.5mm、厚さ11.1mmのケースと統合したブレスレットの姿は、誰の目にも新鮮に映ったに違いない。
このモデルのために開発したCal.L155.1 DATOMATICも見逃せない。ブラックロディウム仕上げのスケルトンタイプのローターを持つ新しい自動巻きムーブメントは、抜群の精度と安定性、優れたエネルギー効率、そしてA.ランゲ&ゾーネの十八番であるアウトサイズデイト表示と曜日表示を備えている。
このムーブメントと、これまたブランド初となるねじ込み式のリューズによる120mの防水性能を重ねることで、「オデュッセウス」はスポーティウォッチとしての条件を満たす機能を実現させているのだ。
この春、「オデュッセウス」の新たなファミリーとして、シックなホワイトゴールドのモデルが加わった。ケースの素材以外で前作と大きく異なる点はブレスレットではなく、ダークブラウンのレザーストラップ、あるいはブランド史上初となるブラックのラバーストラップを採用したこと。さらには、文字盤のカラーをブルーからグレーに変更したことにある。これによって、ステンレススチールのモデルと甲乙つけがたい独自のラグジュアリー感を創出させていることは言うまでもない。
高級時計の世界においてスポーティウォッチに求められることは実用性ばかりではない。ここでの成功を勝ち取るためには高級感はもちろんのこと、シーンを選ばずに着用できる汎用性、さらにはブランドが持つステータス性などが必要不可欠になってくる。この条件を満たす時計は必ずと言っていいほど価格以上の価値を持ち合わせている。
「ランゲ1」や「ダトグラフ」などの人気モデルの成功例からも分かるように、「オデュッセウス」が“スポーティウォッチの金字塔”としての地位を手に入れるのはそう遠い未来でないことは誰の目にも明らかだ。
問い合わせ先
A.ランゲ&ゾーネ TEL:03-4461-8080