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2026.02.22

いまだに緊張して身体がこわばってしまう自分を治すにはどうすればいい?

2月初旬に広島蔦屋書店で行われた、吉本NSCの人気No.1講師・桝本壮志氏の最新刊『時間と自信を奪う人とは距離を置く』の刊行記念イベント。地元芸人のボールボーイ佐竹氏を相方に迎え、笑いの中にも核心を突く「人生相談」は参加者たちの心を揺さぶった。その珠玉のトークの一部を特別公開する。2回目。【他の記事はコチラ

いまだに緊張して身体がこわばってしまう自分を治すにはどうすればいい?
桝本 壮志/Soushi Masumoto(右)
1975年広島県生まれ。放送作家として多数の番組を担当。タレント養成所・吉本総合芸能学院(NSC)講師。王者「令和ロマン」をはじめ、多くの教え子を2024年M-1決勝に輩出。新著『時間と自信を奪う人とは距離を置く』が絶賛発売中! 桝本壮志へのお悩み相談はコチラまで。

【相談②】人前に出る際、身体がこわばってしまいます。緊張せずに堂々と振る舞う方法はありますか?

大事なプレゼンの前、心臓がバクバクして手に汗を握ると、「あぁ、自分はなんてメンタルが弱いんだ」と否定的に思ってしまいますよね。でも、実はこれ、考え方が「逆」なんです。

緊張というのは、皆さんの脳と身体が「今から人生を左右するような大きな勝負が始まるぞ!」と察知して、最高のパフォーマンスを出すために全エネルギーを動員して準備を整えてくれている、いわば「味方のサイン」なんですよ。

私はこれまで、くりぃむしちゅーの上田晋也さんやビートたけしさんのような、いわゆる百戦錬磨のスターの方々と数多くお仕事を共にしてきましたが、あの方々でさえ本番前には、独特の緊張感を持って現場に立たれています。

たとえば、ビートたけしさんが本番前に楽屋やスタジオの袖でタップダンスを踊るのは、単なる趣味ではなく、身体の中に溜まった緊張を物理的にほぐし、その強大なエネルギーを正しい方向に逃がしてあげるための、プロとしての「儀式」でありルーティンなんです。

皆さんが緊張して汗をかくのも、これから勝負の熱を帯びるであろう体を、あらかじめ冷やそうとしてくれている生理反応です。つまり、身体は一生懸命に皆さんを助けようとしてくれている。それなのに「緊張するな」と抑え込もうとするのは、アクセルを踏みながらブレーキをかけているようなもので、余計に身体がこわばってしまいます。

もし本番中に身体がガチガチになってしまったら、精神論で解決しようとせず、具体的な「物理的な対処」を試してみてください。メジャーリーグで活躍する鈴木誠也選手も、「緊張する時ほど、いかにして身体の力を抜くかを考えている。力めば力むほどバットは出なくなるから」と語っています。

具体的なコツの一つは、「床に張り付いた足を、意識的に数センチ浮かすイメージ」を持つことです。人は緊張すると重心が下がりすぎて「居着いた」状態になります。そこで、一瞬だけ接地点である足の裏を浮かせるように意識したり、実際に少しだけ重心を揺らしてリセットしたりすることで、筋肉の連鎖的な硬直がスッと解けます。

「緊張している自分はダメだ」と責めるのではなく、「お、身体がしっかり勝負の準備をしてくれているな」と歓迎してあげてください。この「解釈の転換」というメンタルケアと、物理的に「力を逃がす具体的な動作」を組み合わせれば、皆さんは緊張に飲み込まれるのではなく、そのエネルギーを味方につけて、最高のパフォーマンスで跳躍できるはずですよ。

※3回目に続く

TEXT=ゲーテ編集部

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