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2023.01.10

前人未踏の偉業達成! 競泳・瀬戸大也、悲願のパリ五輪・金メダルに向けて

新型コロナウィルスの影響で1年延期された2021年夏の東京五輪から約1年5ヵ月。パリに続くプレ五輪イヤーが幕を開けた。競泳の瀬戸大也(28歳・TEAM DAIYA)は2022年12月の世界短水路選手権(メルボルン)の400m個人メドレーで前人未踏の6連覇を達成。悲願の五輪金メダルに向けて、強化を続けている。連載「アスリート・サバイブル」とは……

競泳・瀬戸大也

6連覇達成は通過点

5度出場した世界選手権で4個の金を含む8個、25mプールで争う世界短水路選手権は6度の出場で金9個を含む17個。世界舞台でメダルを量産してきた瀬戸大也(28歳・TEAM DAIYA)だが、五輪での表彰台は2016年リオデジャネイロ大会の400m個人メドレーの3位しかない。

「五輪で表彰台の一番上に立って、君が代を流したい。パリ五輪で世界記録を出すために、福岡(の世界選手権)では自己ベストを出す。一つのことをやり切った人生を送りたい」

東京五輪が予定通り2020年に開催されていれば、金メダルが確実視されていた。だが、新型コロナウィルス感染拡大による1年延期でモチベーションが低下。半年以上も練習に身が入らない日々が続いた。2021年に入り、急ピッチで調整を続けたが、五輪本番は本命種目400m個人メドレーで予選敗退。200m個人メドレーも4位に終わった。大会後にライバルの萩野公介(28歳)が現役引退を決断したのとは対照的に、瀬戸はパリ五輪を目指すことを表明。現在は五輪での黄金の輝きを目指して、充実の日々を送っている。

2022年3月から練習拠点を東海大に移し、2016年リオデジャネイロ五輪女子200m平泳ぎで金藤理絵(34歳)を金メダルに導いた加藤健志コーチ(57歳)に師事。東海大の近くに引っ越して、学生に交じって練習に励んでいる。

2022年は「準備の年」と位置づけ、体幹強化など肉体改造を含めた基礎固めに時間を割いた。本格的な泳ぎの強化には入っていなかったが、昨年12月の世界短水路選手権では金2、銀1のメダルを獲得。本命種目の400m個人メドレーでは全種目を通して世界初の6連覇を成し遂げた。

11月下旬に体調を崩して約1週間練習ができなかった影響もあり、万全にはほど遠い状態だった。4種目に出場し、連覇を狙った最初の200m個人メドレーは5位に低迷。2種目の200mバタフライで銀メダルを手にすると、続く200m平泳ぎは自身の短水路日本記録を0秒95更新して優勝した。

尻上がりに調子を上げ、最後の400m個人メドレーで前人未踏の偉業を達成。加藤コーチは「絶不調だったが、コーチが思っている以上の力を出す。生理的な限界にかなり近いところまで振り絞れる。それができるのは地球上でも瀬戸大也ぐらい」と精神力の強さを絶賛する。

2023年はプレ五輪イヤー。東京五輪が延期された影響で、通常より1年短い間隔で次の五輪がやってくる。新型コロナで国際大会も相次いで延期されており、ここからパリ五輪までの約1年7ヵ月はビッグイベントが続く。7月には世界選手権福岡大会、2024年2月には世界選手権カタール大会が予定されている。

年末年始はオーストラリア・ケアンズで合宿を実施。「準備の一年」を終え、徐々に本格的な泳ぎの強化に入っていく。2月には米アリゾナ州フェニックスで世界トップスイマーが5人程度集まる合同合宿を計画。2022年夏の世界選手権個人メドレー2冠のレオン・マルシャン(20歳・フランス)も参加する見通しだ。瀬戸はその後に標高2100mのフラッグスタッフに移動し、約3週間の高地トレーニングを実施する。

過酷な練習で知られる加藤コーチは「倒れるつもりでやる、というか、倒れながらやるつもりです」と超ハードトレーニングを予告。瀬戸も「世界短水路選手権の6連覇は通過点に過ぎない。五輪への金メダルに向けたステップにしたい。ここから死に物狂いでやっていきたい」と望むところだ。五輪の頂点に立つのは簡単ではないが、東京五輪前とは本気度が違う。瀬戸と加藤コーチ。超ポジティブな2人の頭にはパリのプールで君が代が流れるシーンがはっきりと描かれている。

瀬戸大也/Daiya Seto
1994年5月24日、埼玉・毛呂山町生まれ。5歳で水泳を始める。埼玉栄高、早稲田大学を卒業。世界選手権は男子400m個人メドレーで2013、2015、2019年に金、2017年銅。200m個人メドレーで2019年金、2022年銅。200mバタフライで2017年銅、2019年銀。2016年リオデジャネイロ五輪は400m個人メドレーで銅。2017年に飛び込み選手の馬淵優佳と結婚。2児の父。身長1m74cm。

 
■連載「アスリート・サバイブル」とは……
時代を自らサバイブするアスリートたちは、先の見えない日々のなかでどんな思考を抱き、行動しているのだろうか。本連載「アスリート・サバイブル」では、スポーツ界に暮らす人物の挑戦や舞台裏の姿を追う。

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TEXT=木本新也

PHOTOGRAPH=Insidefoto/アフロ

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