ビジネスの最前線で闘うリーダーやスペシャルな人の傍らには、仕事に活力を与え、心身を癒やす、大切な愛用品の存在がある。それらは、単なる嗜好品にとどまらず、新たなアイデアの源となり、自らを次のステージへと引き上げてくれる、最強の相棒=Buddyでもあるのだ。今回紹介するのは、ライフスタイルクリエイター福田萌子の生活をより豊かに幸せにしてくれる平岡仁の器。特集「最強の相棒」
豊かで幸せな日常を運んでくれるアイテム
「これに、どんなお料理を盛りつけようかなと考えるだけで、幸せな気分になります」
そう言って、器を愛おしそうに見つめるライフスタイルクリエイターの福田萌子さん。食事に運動、旅に恋愛、そして、生き方まで、幅広い分野で情報発信をしている彼女の心を捉えたのは、陶芸家、平岡仁氏の器。
たまたまインスタグラムで目にして惹かれ、すぐに扱っているギャラリーを訪ねて、深皿と大皿、中皿などを手に入れた。
「和歌山の作家さんの器で、同じ型のお皿でも、柄や色が一枚一枚微妙に違うんです。どれにしようか、1時間くらい迷いながら選びましたが、その時間も、すごく楽しかったですね」
食事はアート。器と、そこに盛りつける料理、テーブルセッティングによって、食卓は華やかにも、シックにも演出できる。それも食事の楽しみだという。
「パックに入ったお惣菜にしても、そのまま食卓に出すのと、素敵な器に盛りつけていただくのでは、幸せ感がまったく違う気がします。それに、『器に盛る』というひと手間をかけることは、自分で自分を丁寧に扱っているということの証。自分のことを雑に扱っているようでは、他の人からも大切にされないでしょうし、自分も周りの人を大切にできないんじゃないかと思います。自分を幸せにするためにも、まずは、ちゃんと自分に手をかけてあげたいんです」
心から好きで、必要なものしか手に入れない
自宅の食器棚には数多くのコレクションが並んでいるが、「使うために作られたのだから」と、どれも現役で活躍中。購入するか否かの基準は「自分が好きか、と本当に必要かどうか」だ。
「1000円の器も10万円の器も、同じように大切に扱いますし、値打ちがあるからとか、セールでお買い得だからといった理由で買うこともしません。欲しいなと思っても、実際に使うか、収納するスペースがあるかなどを考え、時にはあきらめることもあります。それは器に限らず、どんなモノもそう。心から好きで、必要なモノだけに囲まれているので、毎日がとても豊かで、幸せです」
モノ選びにブレない軸を持っている。それは、仕事でも同様。
「12歳でモデルの仕事を始めた時から、『この対価に見合うだけのことができているか』をずっと意識しながらやってきました。仕事がない時期でも、次のオファーが来た時にちゃんと期待に応えられるよう、体形維持など、準備は続けていましたし、それは今も変わりません。仕事が私の思考や生き方を、育ててくれたのだと思います。そう考えると、私にとってお仕事こそが人生最大の相棒ですね」
今の目標は、日常に豊かさや幸せを感じるヒントになるような情報を発信すること。
「そのためにも、やっぱり自分自身が幸せでないと。これからも、自分の心を満たしてくれるモノだけを側に置き、大切にしていきます」