MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

PERSON

2022.03.28

ネイバーフッド社長・滝沢伸介「コレクションは、カルチャーや歴史を理解してこそ好きになる」

原宿を拠点にするネイバーフッドのデザイナー、滝沢伸介さん。裏原ブームを牽引し、世界進出もいち早く果たした。そのクリエイティヴの神髄とは?【シン・男の流儀】

滝沢伸介氏

透明のオブジェは’21年に発表された香港の“オールライツリザーブ”とのコラボ、ポイントマンの新作フィギュア FL-006。

コレクションに求めるものを、プロダクトを通して伝えていく

裏原ブームの全盛期に海外のアーティストと交流を深めてきたネイバーフッドのクリエイティブ・ディレクター、滝沢伸介氏。グラフィティアートの先駆者、フューチュラとも’90年代に出会った。

「僕が好きなパンクロックバンド、ザ・クラッシュのアートワークを手がけていたり、それこそ’80年代にはキース・ヘリングやジャン=ミシェル・バスキアなどと一緒にストリート・アートというジャンルを築き上げてきた。そういうアーティストと交流できたのは奇跡的ですよね」

滝沢さんのコレクションは、多肉植物、バイク、時計、どれを取っても業界随一として知られる。フューチュラの作品も同じく一線のアートピースである。今までは彼らから贈られた作品が多かったが、最近は自ら欲しいものを買うようになった。

「キャンバスのペイントは’14年にモスクワで開催された“タイムワープ”展のもので、数年後に欲しくなってギャラリーから買いました。彼が描くオリジナルキャラクター、ポイントマンにはいくつもパターンがあって、それぞれに名前がついていたりします。フューチュラに限らずですが、創っている情景がリアルに感じ取れるような、作家の人間性が表れた作品が好きです。有名無名は問いません」

セラミック製インセンスチャンバー

2021年冬に発売されたポイントマンのセラミック製インセンスチャンバー(お香立て)。特製ペリカンケース入りのブラックは100個限定版。

ネイバーフッドではアートとプロダクトを結びつけたお香立てを’10年からブランドコレクションとして展開している。

「自分が好きなプロダクトを掘り下げていくとカルチャーや歴史がわかり、さらに好きになって世界が広がる。アーティストとのコラボは、純粋なクリエーションとして展開しています」

自分がコレクションに求めているものを、創りだすプロダクトを通して伝えていく。クリエイティヴの神髄は、そこにあるのかもしれない。

 

滝沢伸介のコレクションの流儀

1. 人間味が溢れているものを選ぶ
2. 作者の有名無名は問わない
3. カルチャーのエッセンスを感じる

 

Shinsuke Takizawa

Shinsuke Takizawa
1967年長野県生まれ。’94年にネイバーフッドを設立し、裏原宿カルチャーを牽引。現在はアパレルのほかアウトドアやペットアイテムなども展開。アーティストコラボも多く、いずれも即完売が続く。

TEXT=小竹森久美

PHOTOGRAPH=廣瀬順二

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

2024年6月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ6月号』が4月25日に発売となる。今回のテーマは、安息と刺激が共存するハワイ。オアフ島に加え、ハワイ島、ラナイ島と3島にわたるアイランド・ホッピングを総力特集! 知る人ぞ知る、超プライベートリゾートから、新しくオープン&リニューアルしたホテル情報、最旬グルメ、死ぬまでに一度はみたい絶景、最新ゴルフ場事情など、今知りたいハワイを完全網羅する。 表紙は、ソロアーティストとして新たな道を突き進む、三宅健と北山宏光のふたりが登場。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる