多様性が重視される時代が到来し、仕事に対する考え方や働き方が変容しつつある。変わりゆく社会に対応し、なおかつ成果を出す新しい仕事論を、時代を牽引するキーパーソンに聞いた。【シン・男の流儀】
自分の生き様や価値観をさらけだす
副業の収入が毎月の給料を超え、20代半ばで人も羨むサクセスストーリーを実現。その秘訣を知る人こそ、ジム運営やコーチング事業を行うGOAL-B代表の中川晃雄氏だ。
「リクルートで広告営業を担当しながら、筋トレをテーマにしたブログや動画を公開。アフィリエイトやアドセンス収入、noteでの売り上げなどで、月間約800万円の収入をあげたこともありました」
複業には片手間のイメージもあるが、中川氏の場合はそうではない。「自分を使い果たす」をテーマに圧倒的な努力を重ねた。
「複業で成功するためには、大前提として数の努力が必要。地道に泥臭く、結果が出るまでやり続けることです。大学時代に始めたブログ『AKIOBLOG』はバズるまでに700本の記事を書いたし、YouTubeも1年間に約50本の動画を制作した。名前が知られるようになって、noteの記事が多くの人に見ていただけるようになりました」
数をこなす一方、動画に共感してもらうための戦略として、コンテンツではなく、コンテキストを重視。上腕二頭筋の鍛え方といった単なる筋トレ法の紹介ではなく、自身の生き様や価値観をさらけだした。
「"サラリーマン×複業"が僕の価値。視聴者はそこに面白さを感じてくれるし、本業と複業をどのように両立させているか、知りたいわけです。だから、リクルートの仕事も与えられた目標をしっかりとクリアした。複業は周りから文句を言われないことも重要ですから」
すべての目標を達成し続けることで今、複業は本業となった。それでもスタイルは変わらない。
「どの道を選べば最も成長できるか。そう考えると、独立という答えは簡単に出た。好きなことを圧倒的にやりまくる。僕の仕事哲学は、その一点です」
中川晃雄の仕事
YouTube & Training/成長率を求めた目標設定
大学時代に趣味で始めた筋トレYouTube。ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの「Big3合計500kg達成」を目標に据え、厳しいトレーニングに挑んでいる。筋トレを通して、人物像が見えてくる。
複数の仕事を融合させる
GOAL-B経営者としての役員報酬、YouTube、TikTokなどでのインフルエンス収入、ブロガー・著者としての収益など、複数の収入源を持つ中川氏。別ビジネスではなく、シームレスにつながっているという。
中川晃雄の仕事の流儀
1.好きな道で自分を使い果たす
2. コンテンツよりコンテキストを重視
3.本業の目標もクリアする