挑戦し続けるビジネスウーマンを紹介するシリーズ「In the Office」。今回は、あるデザイナーの着物の魅せられ、着物の世界に飛び込んだ女子。In the Office109。
「着物の魅力をひとりでも多くの人に伝えていきたい」
ファッションデザイナーになりたいと服飾学校に通っていた彼女。しかし、洋服業界でやりたいことが見つからず、卒業後はバックパッカーで国内外を旅していた。
「『人生をかけてひとつの仕事をやり遂げる」という目標が漠然とありました。学校卒業後3年間は、それをずっと探していたんです。そんなある日、テレビで偶然見た着物デザイナーの紫藤尚世(しとう・ひさよ)とその着物にひと目惚れ。この人の弟子になりたい! と直感で思って、着物のきの字も知らぬまま弟子入りしたんです」
まさにゼロからのスタート。「伊達締めを持ってきて」と言われてもどれのことかもわからない状態で、働きながら着物のことを学んでいった。そこからあっという間に12年の時が経った。
「自分の人生を賭けてやる仕事が見つかったのが嬉しくて、この12年間、辞めたいと思ったことは一度もありません。それに着物って知れば知るほど面白いんですよ! そして何より、師匠の紫藤尚世との出会いは大きなものでした。師匠であり、母親でもある、本当にかけがえのない存在。12年間、ずっと傍にいて、その背中を見て学んできました」
そんな尊敬する師匠から「あなたに後を継いでほしい。頑張って」と言われたのが約3年前。現在は、青山の「SHITO HISAYO」の店長を務め、接客から生産管理まであらゆることを担っている。
「着物の魅力をひとりでも多くの人に伝えていきたいと思っています。また、親孝行ではありませんが、店長としてこのお店を盛り上げて、師匠を安心させたいですね」
SHITO HISAYO
住所:東京都港区北青山3-13-3 R's青山ビル1F
TEL:03-3406-7484
営業時間:12:00~20:00
休業日:火曜
Q1.特技や自慢できることはありますか?
――書道
Q2.男性にもらって一番嬉しかったプレゼントは?
――日本酒
Q3.人生で一番のドジは?
――入社しですぐに、30万円するディスプレイの置物を割ったこと
Q4.座右の銘を教えてください
――「笑う門には福来たる」
Q5.あなたにとって仕事とは?
――人生そのもの