秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹の美食を探求する4兄弟の偏愛レストランを大公開するゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」が今年も開催に! 食に対して尋常ではない情熱を傾ける4兄弟が、コロナ禍のなかにあって、元気をくれたレストランを厳選。他のメディアにはいっさい登場しないスペシャルなお店からフレンチ、イタリアン、中華、鮨、肉などのとっておきのお店まで紹介している。人を幸せにしてくれる愛しきレストランについて、今改めて4兄弟に語ってもらった。
秋元 康「人生において“食の感動体験”は必要不可欠」
僕がレストランに強く惹かれるのは、店の数だけドラマや物語があるということも大きいです。お店や料理人の方が目指す“美味しい”という山頂は同じでも、それぞれの登り方がある。歩みのスピードはどのくらいか。険しいデコボコ道をどう乗り越えるのか、日々の仕事の積み重ねによって生みだされる料理には、必ず誰かの心を震えさせる力があると思うし、僕自身、いくつもの食の感動体験を通して勇気や元気をもらってきました。コロナ禍で外食の機会が減り、歯がゆい気持ちもありますが、レストランをこよなく愛するひとりとして、予定調和ではない楽しさや感動をくれるお店を僕はずっと応援していきたいと思っています。
小山薫堂「レストランは誰かを想う心に触れて元気をもらう所」
レストランは「回復させる」という意味のrestaurerというフランス語を語源とする、人々を元気にする場所です。僕はレストランに行ってシェフの努力や生産者の心に触れた時、誰かを想って仕事をしている姿に勇気づけられ、元気をもらっています。でも、今レストランは大変な状況にあります。そこで「回復する場所」を回復させたいという想いから、『リモートシェフ』という番組を始めました。料理の美味しさはもちろんですが、料理を作る楽しさを伝えたい。料理人は美味しいものを作ればいいという時代ではなくなった今、料理人の可能性を広げるきっかけになればと願っています。
中田英寿「お店と客、シェフと生産者をつなげていきたい」
僕にとって食とアートは同じもの。シェフは料理を表現方法とするアーティストであり、デザイナーや建築家、陶芸家と並列の存在です。レストランに行くということは、美術館に行ったりするのと同じで、アーティストを探す行為。ただ新しいお店を追いかけるのではなく、自分が心地よいと思う場所を見つけたいと思っています。素晴らしいアートを見つけた時は、自分の部屋に飾るだけでなく他の人に知ってほしいと思うものですが、レストランも同じ。素晴らしいお店を見つけたら、より多くの人に知ってほしい。そしてお店と客、シェフと生産者がつながって、皆が幸せになれる循環システムを作れたらと、今改めて思います。
見城 徹「あらゆるコーディネイトが楽しくて仕方ない」
僕にとってレストランで食事をするのは、日々の生きがい。朝起きて今夜は誰と何を食べるのかを考えるだけで気持ちが高まります。コロナ禍では不要不急の食事は遠慮しましたが、普段は毎日会食があります。そのうちの半分は僕がホスト。誰と誰を一緒にするかという人のコーディネイトから始まり、招待する相手が好きなものに想いを巡らせ、喜びそうな店を選びます。予約の電話は自分で入れ、シチュエーションや要望を伝えて料理やワインを一緒に考えます。それだけでなく、店の雰囲気や会う人に合わせて何を着ていくか、眼鏡や時計などの小物まで考えるのも楽しくてしょうがない。レストランなくして僕の人生はありません。
ーー完全保存版となる今年のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」は「秘密のレストラン」「陶酔のフレンチ&イタリアン」「美しき芸術の鮨」「職人の技に酔いしれる料理」「百花繚乱の超絶中華」「知る人ぞ知る隠れ家&穴場」「究極の肉を喰らう」がラインナップ!