撮影とは魂のぶつかり合い。操上の写真には、写真家と被写体という関係性を超えた特別な想いが写しだされている。
「精神と肉体のコントロールが完璧な人」
2017年に操上のスタジオにて撮影。「ヒデさんとは彼がイタリアのペルージャにいた時に知り合ってから、もう20年以上の付き合いです。異常なほどの勉強家で、興味を持つと徹底的に研究しますよね。こだわりもとことん強いし、生き方の基本姿勢に共感できます」(操上)
Message from 中田英寿
初めて会ったのは、21歳の時だった。
CMの撮影のためにイタリアまで来てくれたクリさんは、
若造の僕を“中田さん”、“ヒデさん”と呼んだ。
以来20年以上、定期的に会って食事をし、
時には旅行もし、毎年誕生日も一緒にやる(誕生日が3日違い)。
互いの距離は、ずいぶん近くなったと思う。
それでもクリさんは、僕を“さん付け”で呼び、丁寧に話す。
馴れ合うことなく、ダレることなく。その距離感がとても心地よい。
仕事、私生活に関わらず美しさへのこだわりはいつまでも憧れであり、
例えるなら、「尊敬する部活の先輩」。
クリさんが変わらないから、僕も変わっちゃいけないと思える。
この心地よい関係を、これからもずっと続けていきたい。
中田英寿/Hidetoshi Nakata
1977年山梨県生まれ。サッカー日本代表として、W杯3大会連続出場。2016年に「JAPAN CRAFT SAKE CAMPANY」を設立。自身で主催する「CRAFT SAKE WEEK」は世界最大規模に。