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2019.11.06

「バイブスが合う」アデコ川崎健一郎× Linkedin村上臣 対談

師匠か、恩師か、目をかける若手か、はたまた一生のライバルか。連載「相師相愛」第41回は、大学の同級生の外資トップふたり。

相師方愛41

アデコ代表取締役社長 川崎健一郎が語る、村上 臣

インターネット黎明期だった学生時代からプログラミングを習得していて、ビジネスもやっていた。臣のインターネットの話は授業よりも深くて面白かったし、ワクワクしましたよね。ただ、こんなバケモノがいる世界では自分が通用するわけがない、と私に技術の世界を早々に諦めさせてくれた男でもあるんです(笑)。

就職してからは、たびたびメディアの記事で見かけていました。ヤフーに会社ごとジョインしたり、孫正義さんに直談判したり。頑張ってるんだな、と思っていました。でも驚きはなく、さすが臣だな、という気持ちでしたね。

驚いたのは、彼が外資の世界にやってきたこと。20年近く違う道を歩み、グルッと回って同じ外資の社長。これは、と思って連絡したんです。リンクトインを使って(笑)。会った時、今後どうするのか聞いたらひと言、「名刺、なくすよね」。いきなりでっかいビジョン。風貌も変わってませんでしたが、バケモノぶりも変わってなかった(笑)。これからが楽しみです。

今も覚えているんですが、学生時代に中古車を買う時、臣が納車に来てくれたことがあったんです。車に詳しいから、ついていってやるよ、と。しかも、それがかなり遠い場所だったんです。自分が逆の立場なら、いくら仲良くても、一緒に行ったかなぁと思いました。臣はそういうことをするんです。

そして臣に一番学んだのは、すべてのことを一生懸命に全力でやること。趣味でも何でも突き抜けるんです。ここまでやらないと一流にはなれないんだ、と思いました。そういうことを20歳前後で教わったのは、人生にとってとても大きな財産だったと思っています。

Linkedin日本代表 村上 臣が語る、川崎健一郎

大学の同じ学部学科の同級生でした。とてもバイブスが合って、僕が所属していた宇宙科学研究部の部室に、健ちゃんは部員でもないのにしょっちゅう出入りしていた。当時からいつか経営をやりたいと言っていて、将来、世の中はどうなるか、なんて飲みながら話したり、カラオケにみんなで行ったり。そういえば、尾崎豊をハモッたりしてましたね。練習して(笑)。

卒業後は、友人の結婚式で1 回会ったくらいだったんですが、10数年ぶりにメッセージが来たんです。「臣、久しぶり」と。リンクトインで(笑)。それで会社に会いに行ったんですが、オフィスのビルも立派だし、入れ替わり立ち替わり、いろんな部下の人が出てきて挨拶されるし、前より貫禄はついてるし、健ちゃん、すげえ偉いんだな、と改めて思って(笑)。

ふたりとも外資の日本代表やっているなんて、学生時代からは考えられない。だって、英語も喋れなかったんだから。僕はC言語はペラペラでしたけど(笑)。人生は面白いです。

昔からそうでしたけど、広い世界の人と一様に仲良くする能力を持っていましたよね。だから、いつも話が面白かった。一方で質問力が高くて、健ちゃんの質問によって、僕がインスパイアされることも多かった。いい質問を受けると、自分の考えもまとまるんですよ。

外資の日本代表としては大先輩ですから、いろいろ教わりたいですね。昔からの友達が応援したいと言ってくれているんですから、こんなに心強いことはありません。お互い海外出張も多く忙しい。なかなか東京では一緒にメシも食えないので、出張先で予定を合わせよう(笑)

Kenichirou Kawasaki
1976年生まれ。青山学院大学理工学部物理学科卒業後、VSN入社。26歳で取締役、会社上場時29歳で専務。2012年、アデコグループへ。’14年より現職。

Shin Murakami
青山学院大学理工学部物理学科卒。在学中に会社を設立後、合併に伴いヤフーへ入社。退職後、2012年に執行役員として復職。’17年より現職。

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連載
相師相愛

師匠か、恩師か、目をかける若手か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ、相“師”相愛ともいえるふたりの姿を紹介する。

TEXT=上阪 徹

PHOTOGRAPH=太田隆生

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