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2016.09.20

EXILE HIRO「HiGH&LOW」プロジェクトが目指す最高峰のエンタテインメント

EXILE HIRO氏率いるLDHが仕かける総合エンタテインメントプロジェクト「HiGH&LOW」。その核にもなった映画『HiGH&LOW THE MOVIE』は公開わずか3日で50万人を動員、6億6千万円の興行収入を叩き出した。HIRO氏が構想に約2年を費やしたこのビッグプロジェクトはいったい何なのか。どのように進化していくのか。総合プロデューサーHIRO氏と、今作で”琥珀(こはく)”を演じ劇中でひときわ存在感を放つAKIRA氏の言葉から紐解く。

EXEILE HIRO&AKIRA

(左)EXILE HIRO
1969年生まれ。90年ZOOでデビュー。99年J Soul Brothersを結成、2001年EXILEと改名し再稼働。13年EXILEのパフォーマーを引退。LDH代表取締役社長、プロデューサーとしてエンタテインメントを創造し続ける。
スーツ¥380,000、シャツ¥65,000、タイ¥27,000、靴¥195,000(すべてDIOR HOMME/クリスチャン ディオール フリーダイヤル:0120-02-1947)、ラペルピン¥237,000(ジェイソン・オブ・ビバリーヒルズ/JBHジャパン TEL:03-3572-1077)、ベルトはスタイリスト私物

(右)AKIRA
1981年神奈川県生まれ。2004年RATHER UNIQUEのパフォーマーとしてデビュー。06年にEXILEに加入。俳優としても幅広く活動。09年には初主演作『ちゃんと伝える』で第19回日本映画批評家大賞新人賞を受賞。そのほか主演作に『GTO』など多数。
スーツ¥210,000、シャツ¥43,000、タイ¥23,000、靴¥119,000(すべてRALPH LAUREN PURPLE LABEL/ラルフ ローレン フリーダイヤル:0120-3274-20)

EXILE HIRO
「全員主役」で作るモチベーション

EXEILE HIRO

ドラマ、映画、音楽、ライブなど、空前絶後のスケールで展開する「HiGH&LOW」。新たなエンタテインメントの地平を切り拓いていくこの壮大なプロジェクトは、EXILE HIRO氏のある思いから始まっている。
「客観的な立場でEXILE TRIBEメンバーを見た時、個々の身体能力を生かしたアクションとか、彼らの個性や魅力がもっと生かせる作品があればいいと思ったんです。自分たちがやりたいことや得意なことを詰め込んだ、まさにLDHにしかできない作品を作ったら、きっと世の中をビックリさせられる、ワクワクさせられるんじゃないかなって」

そして、全員主役というコンセプトのもと、各メンバーに合ったキャラクターを考え、物語や世界観を作り上げていった。普段からメンバーと密にコミュニケーションを取り、それぞれのバックボーンや性格、やりたいことを熟知しているHIRO氏。だからこそ、アイデアやストーリーは際限なく広がっていき、次々と新しい構想が生まれていったという。

「全員で『HiGH&LOW』という総合エンタテインメントを盛り上げて、そのなかで自分のキャラを育てていくという意識を持つことで、モチベーションは確実に上がっています。メンバーとも一緒にアイデアを考えたり、『音楽がすべて主題歌だったらすごいよね』とか、『このプロジェクトでドームツアーをやったらやばいよね』といった感じで、どんどん膨らんでいきました」

熱を帯びたメンバーとスタッフ、さらにはファンの思いも詰め込んだ「HiGH&LOW」プロジェクトは、あらゆるメディアと連携し、そのどれもがLDHならではの超ド級のエンタテインメントに仕上がっている。破格のスケールとポテンシャルを武器に、HIRO氏がその視線の先に見据えるのは、かつてないエンタテインメントの世界だ。

「このプロジェクトは1、2年で終わるものではなく、メンバーとともに育っていくイメージです。たくさんの可能性がある。物語に登場するキャラクターからさまざまなスピンオフが生まれ、そこからまた新たな物語やプロジェクトが展開していく。新しいエンタテインメントの形として盛り上げていきますので、期待していてください」

AKIRA
トップに立つ最強の男には陰や苦悩がある

AKIRA

「今回、初めて撮影現場で自分のリミッターを外して、真っ白で挑んだんです。もちろん考えて現場に入るのですが、入ったら、誰の顔色も見ない、その場で感じたことをぶつける。俳優として初めての経験でした」

そう語るAKIRA氏が『HiGH&LOW THE MOVIE』で演じる男の名は琥珀。5つのチームが覇権を争うSWORD地区で、”最強の男”と呼ばれた人物だ。その男を演じることで、AKIRA氏の俳優としてのスタイルは大きく変わったという。

「初めて自分が演じるキャラクターをすべてセルフプロデュースをさせていただいたんです。たとえば、琥珀のヘアスタイル、ヴィジュアルも自分のアイデアで、衣装もすべて自前。それに僕が考えたのは”最強の男”だからって単純に腕っぷしが強いだけでは足りないということ。だから光と影の両面を見ている男を演じたいと思いました。トップに立つ人間には、どこか陰があり苦悩もありますから」

琥珀の持つ二面性は、「片目だけ青い」という見た目でも表現されているが、これもAKIRA氏の提案から生まれた。

「ノート2冊分ほどのト書きを自分で書き足し、演技に望みました。また物語の後半で、昔の仲間のコブラ(岩田剛典)やヤマト(鈴木伸之)とぶつかるシーンでは、ふたりの感情を引き出すことも僕の役目でした。だからここでは台本にないアドリブを多く入れてみたんです。役にすごみを出すため、台本に書かれていることと逆の表現をしてみる、ということも僕にとって初の挑戦でした」

そして本作では、EXILE TRIBEの面々が、ダンスで培った身体能力をアクションで披露。「昔の仲間と闘う場面は、拳から悲しさが伝わるようなアクションになった」と言う。アクションの壮絶さが評判の本作だが、見せたいのは、痛みの先にある友情や絆だ。だからこそ、「全員主役」というキャッチコピーには、観客も含まれている。

「『闘うことをやめてはいけない』『自分の人生というストーリーの主役は自分自身なんだ』というメッセージも込められています。その意味でこの映画は、僕らLDHのLove、Dream、Happinessを表現したエンタテインメントの形なのだと思います」

【INTERVIEW】監督・久保茂昭

クリエイターとしてこのプロジェクトを作り上げる意義とは。映画『HiGH&LOW THE MOVIE』の監督に訊く。

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

ライブの臨場感を映像化する挑戦

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

「この映画は80年代に映画を観てきた大人にも刺さるものにしたかったんです」

そう話すのはドラマから監督を務める久保茂昭。彼が想定した80年代の映画とは?

「フランシス・フォード・コッポラの『ランブルフィッシュ』や、ウォルター・ヒルの『ストリート・オブ・ファイヤー』、石井聰亙監督の『爆裂都市』のような作品ですね。共通点は、ストリートが舞台ということ。また、ブラックミュージックのカルチャーが日本に浸透してきた90年代の雰囲気も取り入れたいと思っていました」

その要素は、本作のプロデューサーのHIRO氏の出自と重なる部分も多い。HIRO氏は本作について「僕たちが背負ってきたものがキャラクターに生きるような物語を作りたい」と話していたという。

「HIROさん自身がストリートで踊ってきた人ですし、そこで培った世界観を伝えたい思いがあったんだと思います」

映画の白眉(はくび)は、神戸港に2週間をかけて作ったコンテナのセットで、100人対500人が大乱闘を行うシーンだ。

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

「大人数が戦うシーンを引きの画で撮ることは本当に難しくて、日本中のスタントマンが現場に集まりました(笑)。ただ山王連合会のガンちゃん(岩田剛典)たちは、ドラマからずっとアクションをやってきたので、スタントマンと同じレベルの演技をしていた。日々のダンスで積み重ねてきたものがあるんだなと感じましたね」

立体的に積み上げられたコンテナの各所で乱闘が続くシーンは、EXILEのライブにも近い迫力と熱気を感じる。

「あの空間を作る技術は、ドームツアーの撮影でも勉強させてもらいました。僕はEXILEのライブを撮影する時、お客さんが感じた迫力や一体感を超えるものを、映像で作りたいと思ってきました。簡単には超えられませんが、その挑戦は今回の映画でも一緒ですね」

Shigeaki Kubo
1973年東京都生まれ。EXILE、三代目 J Soul Brothers、E-girlsをはじめ、安室奈美恵、倖田來未、YUIなどのMVを手がける映像ディレクター。MTVジャパンが主催するミュージック・ビデオの祭典で”年間最優秀ビデオ賞”を5回受賞している。『HiGH&LOW』シリーズではドラマから監督を務め、『HiGH&LOW THE MOVIE』が映画初監督作品となる。

【CHRONICLE】広がり続ける「HiGH&LOW」。その景色とは!?

多様なメディアが存在する時代だからこそ、表現方法を増やし、エンタテインメントとしてさらに大きく飛躍してゆける──。本プロジェクト、その広がりの一部を紹介。

<MUSIC>

HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM

●2016年6月15日
「HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM」発売
『HiGH&LOW THE MOVIE』公開に先がけ発売されたオリジナルベストアルバムは2枚組22曲の大作。参加アーティストはLDHからのみならず、国内外から超豪華アーティストが集結。現在開催中の全国ドームツアー「HiGH&LOW THE LIVE」の完全連動型アルバムになっている。1990年代のアメリカヒップホップカルチャーを手本にしたりと、音楽とストーリーをリンクさせた音作りがされた。

<DRAMA>

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

●2015年10月21日~
ドラマSEASON1「HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D~」放送開始

●2016年4月23日~
ドラマSEASON2「HiGH&LOW」放送開始
TVとHuluでドラマを放送。製作はHIRO氏のコンセプトのもと、脚本より先にキャラクター作りから始められた。放送開始前には登場人物のインスタグラムも開設され、キャラクターの魅力がいち早く認知された。「SEASON2」では、優れたアクション作品に与えられる「ジャパンアクションアワード」のベストアクション作品賞ほか3部門で受賞。作品のクオリティーが評価された。

<COMIC>

●2015年10月
コミカライズ版連載開始
ドラマ「SEASON1」の放送に合わせて「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)でコミック版が連載開始。原作は今回のプロジェクトのために結集した脚本家集団Team HI-AX、漫画は『錻力のアーチスト』の細川雅巳氏が担当。7月8日にはコミック1、2巻が同時発売され、翌週の映画公開にむけ、世の中の期待度を大きくアップさせた。

<MOVIE>

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

(C)2016「HiGH&LOW」製作 委員会

●2016年5月7日
『ROAD TO HiGH&LOW』公開

●2016年7月16日
『HiGH&LOW THE MOVIE』公開

●2016年10月8日
『HiGH&LOW THE RED RAIN』公開

5月には、ドラマ「SEASON1」の総集編を2週間限定で公開。7月に公開された「THE MOVIE」では、ドラマから登場した全チームが総出演、まさに「全員主役」というコンセプトを体現した作品になった。作品はSNSで拡散され、10代20代の女性ファンのみならず、男性同士の集客も多い。また都市部だけではなく、ローカルエリアでも動員を伸ばし続けている。10月8日には雨宮兄弟中心の物語『HiGH&LOW THE RED RAIN』が公開予定。

<LIVE>

●2016年7月22日~
「HiGH&LOW THE LIVE」スタート
「HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM」を引っ提げたドームツアーが開催中。EXILE TRIBEをはじめとするアルバム参加アーティストが繰り広げる、前代未聞のステージ。7月から全15公演を開催。ドラマ、映画、ライブが連動した多角的な演出となっている。まさに、煌(きら)びやかなエンタテインメントショー。これまでも毎回観客の予想をはるかに超える、スケールの大きな演出のライブを発表してきたLDHだけに、残す公演も、壮大なものになるに違いない。

*本記事の内容は16年8月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)

TEXT=澤田真幸(P2-3)、古澤誠一郎(P4-7)

PHOTOGRAPH=Kei Ogata(No.2)

STYLING=渡辺康裕(W)

HAIR&MAKE-UP=KUBOKI(Three PEACE/HIRO氏)、和田吉元(AKIRA氏)

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