国内外に豪華クルーズは数多あるが、何をポイントに客船を選べばよいのか。それぞれの船の魅力を語るキーワードをヒントに今乗るべき豪華客船を紹介する。今回は、“極地”をキーワードに「Le Commandant Charcot(ル コマンダン シャルコー)」をご案内。【特集 クルーズ&列車の旅】

ラグジュアリーな世界唯一の極地クルーズ
人生に一度は未開の地を行く冒険の旅に挑みたい。そんなロマンをかなえてくれるのが、北極や南極という最果ての地へのクルーズを実現した「ル コマンダン シャルコー」だ。
極地クルーズが可能な耐氷客船はいくつもある。だが「ル コマンダン シャルコー」は、厚さ6mもの海氷を割って進む、極地観測船と同等の機能を持つ世界唯一のラグジュアリー砕氷(さいひょう)客船。これまで耐氷客船では訪れることが困難だった南極の奥地や北極点へ到達するクルーズを体験させてくれるのだ。
同時にこの船はラグジュアリー客船としての魅力も申し分ない。客室は全室プライベート・バルコニーもしくはテラスを備え、極地でも楽しめる屋外温水プールや快適なスパも用意されている。また、レストランでは巨匠アラン・デュカス氏率いるチームが腕を揮うフレンチを堪能できるのも、さすがフランス唯一のクルーズ会社ポナンが誇る客船だけある。
日中は極地の氷原でホッキョクグマやペンギンなどの野生動物たちと出会い、夜にはドレスアップして美食とワインに舌鼓を打つ。こんな刺激に満ちた贅沢なクルーズ、他にはちょっと見当たらない。
この記事はGOETHE 2025年7月号「総力特集:豪華クルーズ船&列車の旅」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら