カジノやF1、豪華クルーザーのイメージから富裕層向けの観光立国の印象が強いモナコ。実は今、世界の最先端を行くサステナブルリゾートへと大きく変貌している。そんなモナコの魅力探るべく、編集部取材班が現地を訪れた。今回はモナコに行ったら訪れるべきレストランを3軒ご紹介。
1.モナコ初のベルギー料理「スマークリック!」
モナコだからといってフランス料理ばかり食べていては、その豊かな食環境を知ることはできない。そこで唯一のプライベートビーチを持つホテル「ル・メリディアン・ビーチ・プラザ」の1階にある、ベルギー料理のレストラン「スマークリック!」へ。
店名の“smakelijk”は、ベルギー北部のブランドル地方で話されるフランドル語で“enjoy your meal(食事をお楽しみください)”を意味する。その名のとおり、テーブルの上には、バケツに入ったムール貝の白ワイン蒸しやパイ生地からすべてがホームメイドのヴォル・オ・ヴァンなど、思わず心が踊るシグネチャーメニューが並ぶ。
そしてベルギーといえばどの料理にもフリッツ(フライドポテト)が添えられるので、とにかくビールが進む。ベルギービールのラインナップも豊富で、店のイチオシは味の濃い料理にも合う、軽くてフルーティーなフランボワーズ(ラズベリー)のビール。ビーチレストランにふさわしい陽気で明るいスタッフとインテリアのなか、気軽にランチやディナーを楽しんで欲しい。
Smakelijk!/スマークリック!
住所:Le Méridien Beach Plaza22, Avenue Princesse Grace
TEL:+377-93-15-78-88
営業時間:16:00〜23:00(火曜〜土曜)
定休日:日曜、月曜
予約:Smakelijk.MonteCarlo@lemeridiwn.com
2.カジノ広場を見渡す社交場「カフェ・ド・パリ・モンテカルロ」
昼間はテラス席で日差しを存分に浴びながら食事するゲストで賑わい、陽が沈むと、カジノやエンターテインメントの前後に食事を楽しむドレスアップしたゲストが集う「カフェ・ド・パリ・モンテカルロ」。
2023年にリニューアルオープンした店内は、大きなシャンデリアと市松模様の大理石タイルといった、ベル・エポック調の装飾が施されている。
朝食の提供からランチ、カフェ、ディナーと店内はフル回転。場所柄待ち合わせに使う人も多く、テラス席から、カジノに向かうゲストや広場を周回する高級車を眺めるのも楽しい。
Café de Paris Monte-Carlo/カフェ・ド・パリ・モンテカルロ
住所:Place du Casino, Monte-Carlo,Monaco
TEL:+377-98-06-76-23
営業時間:8:00〜翌2:00(L.O.1:15)
予約:https://www.montecarlosbm.com/en/restaurant-monaco/the-cafe-de-paris
3.映画『泥棒成金』の世界観が広がる「ラ・モーム」で地中海料理を
港に並ぶ豪華なクルーザーやヨットを見下ろしながら、極上の地中海料理に舌鼓を打てるのが「ラ・モーム」。
ここでは料理だけでなく、インテリアにも注目したい。のちにモナコ王妃となったグレイス・ケリーの主演作『泥棒成金』のワンシーンにインスピレーションを得たという、ブルーを基調にしたテラス席、ゼブラ柄のハイチェアをはじめ、モノトーンで設えた店内席と、異なるふたつの印象で構成されている。
ランチタイムはクルーザーを眺めながらテラスで、ディナータイムは生演奏も聞ける店内と、どちらも一度は体験したいところだ。
メニューはシーフードやサラダといったヘルシーなものがたくさん揃う一方、さまざまな産地の肉料理も用意。バーも充実している。
そしてこの店がユニークなところは、高級レストランにも関わらず犬の同伴が可能なこと。ドレスアップした飼い主の足元で、静かに眠っているお行儀のいい犬たちの姿がとても新鮮だ。
LA MÔME/ラ・モーム
住所:7 avenue John Fitzgerald Kennedy Monaco Port Palace Hotelルーフトップ
TEL: +377-99-92-11-93
営業時間:12:00〜16:00(ランチ)、19:00〜24:00(ディナー)
予約:lamomemontecarlo@lamomegroupe.com