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2024.07.29

豪ゴールドコーストで話題のカフェ&レストラン6選に潜入。アボリジナル文化体験、プレスリーコンテストも体験してきた

ゴールドコーストの朝は早い。夜明け前からビーチ沿いをランニングする人がいるし、ビジネスマンも出勤前にお気に入りのカフェでゆっくりと朝食を取ったり、コーヒーをテイクアウトしたりと自分なりの朝時間を楽しんでいるそう。日本では早起きが苦手という人でもこの地に来ると、自然と朝活を始めたりするというウワサも。ゴールドコースト体験記の後編では、そんな時にうってつけのカフェとレストランを、男性美容家・藤村岳がご紹介しよう。【前編はコチラ

人気のベーカリーカフェで充実の朝時間を堪能する

人気エリアのマーメイドビーチにある“バム・バム・ベイクハウス”。その名の通り、様々な種類のパンが揃う。特に長時間の熟成をした焼きたてのクロワッサンをエッグベネディクトに仕立てた“バムバムベニー”が有名だ。イングリッシュマフィンよりも断然リッチで、バターがジュワッと香る幾層のクロワッサンにトロリと流れるポーチドエッグが濃厚でたまらない。オランデーズソースの程よい酸味に食欲が猛烈に刺激される。

基本的に週7日、クリスマス以外の祝日もオープンしており、朝6時~午後2時半までという完全朝型の営業スタイルはいかにも、「朝、大好き!」なオージー的。緑があふれるオープンな設えには、鳥が飛来してくることも。

海を望むロケーションで、予約必須のブランチ人気店

バーレーヘッズの“ザ・トロピック”は、地元の人を中心にいつもにぎわっている予約必須の大人気レストラン。こちらは平日は昼12時~、金土日の週末は11時~の営業なので寝坊気味の方でもOK。景色を楽しむならブランチタイムがお勧めだ。

ビーチを見下ろす席は、向こう側にゴールドコーストの高層ビル群が。潮風が心地よく吹き抜け、いかにもリゾートにきたというこのロケーションは何ものにも代えがたい。

地元で獲れたシーフードを使った地中海料理が目玉。新鮮なキングフィッシュのタルタルやパルメザンとズッキーニのディップをブッラータチーズとともにいただくと、オーストラリアが誇るスパークリングワインの“シャンドン”がいくらでもすすんでしまう。シンプルな味わいで食べ飽きしない新鮮な色とりどりのサラダや、魚のグリルなどはまさに日本人好み。

ディナーならここ!

旅の最大の楽しみは地のものを味わうこと。特にメインイベントとなるのはやはりディナーだろう。リュクスなレストランからカジュアルな地中海料理まで、おすすめの3軒をご紹介。

ルーフトップからの絶景とラグジュアリーなブロードビーチにあり、カジノを併設しているラグジュアリーホテルの“ザ・スター”。そのにある“ナインティーン・アット・ザ・スター”は、まさにメインダイニングといった風格だ。観光客のみならず、地元の人にも大人気で、夜な夜な富裕層が集まってパーティを繰り広げている。オーストラリアきっての有名シェフのマイケル クロスビーによる料理が多くの人を魅了しているという証拠。

ここはホテルの最上階に位置し、レストランの向かい側にはプールサイドのバーもある。ルーフトップゆえ眺望が素晴らしく、ぜひドレスアップして訪れたい場所だ。席に着くと出てくるサワードウ生地のパンに添えられたバターは燻されているというこだわり。キッチンには大迫力のグリルがオープンに設えられ、グリル料理がお得意なのが一目瞭然。

カジュアルながらもエレガンスを感じるレストラン

滞在型のアパートメントホテル“メリトン スイーツ サーファーズ パラダイス”の中にある“コースト”は、モダンな雰囲気のファインンダイニング。バーとキッチンの2構成からなるヒップなレストランで、ガラス張りのワインセラーが目に飛び込んでくる。

シンプルなオーストラリア料理を存分に味わえるスタイルで、小粒なれど、新鮮なオイスターはプリッとしたクリーミーな味わい。レモンをかけていただくだけなのにこんなにうまいなんてとオーストラリアの底力を見た。

また、ご自慢のドライエイジドされたオージービーフは、店のおすすめに従ってガッツリと噛みごたえがある部位をチョイス。サシのたっぷり入ったサーロインもいいが、いかにも「肉を味わっている!」という実感があるこちらもまた、美味。

ローカルが通う話題エリアのほっこり空間

サーファーズパラダイスの南側にあるローカルな町並みが楽しいブロードビーチ。のんびりとした印象もありながら、地元の人たちがその価値を再認識して、新しいレストランが続々とオープンしているという。そんな地で特に訪れたいのが、アーチや座面の丸い椅子など曲線が随所に活かされた優しいインテリアが特徴的なレストランの“コスト”。穏やかなアイボリーのほっこり空間は、気品がありながらも親しみやすい。

エントランスから入ると左手に炭が赤々と燃えるグリルが見える。大理石調のテーブルには店のロゴが入り、カッパー色のカトラリーが現代的な装いだ。大ぶりな海老をふんだんに使ったプローンカクテルは前菜にぴったり。そして、ここで味わうべきは牛肉のタルタルステーキ。キメ細かくたたいた牛肉はグリルしたものとはまた別格のうまさがある。チリやペッパーなどを絶妙に効かせ、なめらかな舌触りがたまらない。カジュアルにでも、地元の雰囲気を味わいたいなら、おすすめのレストランだ。

先住民の文化を体験

アボリジナル文化は6万年を遡り、今もなお脈々とこの地に続いている。彼らは特定の文字を持たず、先祖から受け継がれてきた物語や様々な智慧は壁画や口承で伝えてきたという。広い大地に数百とも数千とも言われる部族が存在し、それぞれが独自の言語体系や風習を有する。また、彼らにとって土地は重要な意味を持っており、アボリジナルピープルは海の人や淡水の人、砂漠の人などと土地との結びつきによる世界観を構築しているのだという。

そんな人と土地の融合の世界観や、ドットやシンプルな図形で表されるアボリジナルアートの体験ができるのがこの“ジェルガル”だ。ジェルガルの意味はユガンベ語で小さなハチの巣の意味だと言う。この施設は海辺にあり、なんと熱帯雨林の遊歩道まで有している。バーレーヘッズからすぐにアクセスできる自然豊かなスポットだ。

そんな自然豊かな場所をガイド付きのツアーで歩き、地元のユガンベ語を話す人々の文化を学べる。そしてブーメランの絵付け体験もできるので、グループ向けのツアーとして訪れたいスポットだ。また、地元のアボリジナルピープルのアーティストのギャラリーもあるので、作品は購入も可。その土地の持つ歴史と先住する人々に敬意を持って接することで、また見えてくる景色も変わることだろう。

HOTAで美術鑑賞の後にサンセットカクテルを

“Home of the Arts”の頭文字を取って“ホタ”。メインストリートのエスプラネード通りからネラング川が複雑に入り組んだところにある。陽気でカラフルな建造物が見えたら、それがゴールドコーストの芸術のシンボルだ。美術展だけでなく、時には野外コンサートが行われたり、湖畔の散歩ができ、芝生でヨガをする人たちもいる。映画や演劇の鑑賞もでき、カフェやレストランが併設。特に“The Exhibitionist Bar ”は、必ず行って欲しい。自己顕示欲や露出狂などというネーミングがされているのもおもしろい。水~土曜日は夜10時まで営業しているので、サンセットを眺めながらのカクテルなどもOK。

また、日曜は限定のマーケットが開かれ、各国料理のフードトラックや地元産の野菜やハチミツ、ナッツなどの販売も行われている。さらに、近くにはHOPO(ホポ)と呼ばれる観光客向けフェリーがあり、それに乗船すれば高級ショッピングモールの“マリーナミラージュ”まで行ける。HOTAに来れば、都会的で文化的なアクティビティを1日中、満喫できる。

マウントタンボリンで自然の息吹に触れる

海だけではない、ゴールドコーストの大自然を満喫したいと思ったら、“タンボリン レインフォレスト スカイウォーク”へのエクスカーションがお勧め。タンボリン山のシダー クリークの横の30エーカーの熱帯雨林。実は、ここ私有地なのだ。

オーナーのイアン&ジェニファー・ムーア夫妻は自然豊かなこの地でレストランやツチボタル観察のナイトツアーで成功を収め、より多くの人にこの素晴らしい自然を知って欲しいとスカイウォークを建設したという。

現在、遊歩道は全体で約1.5km。熱帯雨林のトレイルに300メートルのハイテク鋼橋が架設されている。その中でもハイライトは、やはり林を流れる小川から30メートルの高さにそびえ立つ全長40メートルの片持ち橋。にょっきりとジャングルの中に突き出ているにも関わらず下部に支えがないので、人が歩くとその振動が伝わりフワフワと揺れる。これがなんともおもしろい。

オールディーズなイベントで知るゴールドコーストの新たな一面

クーリー・ロックス・オンは、毎年、ゴールドコーストのクーランガッタ・ビーチで催される恒例の行事。懐かしの50~70年代の音楽やライフスタイルを楽しめると人気のフェスティバルだ。2024年は6月5日~9日までの5日間で開催された。オールディーズなコスチュームに身を包んだ人達がダンスをしたり、ステージを見たり、ととにかく賑やか。

旧車好きにはたまらないクラシックカー展示

沿道に並べられた色とりどりのクラッシクカーの展示は圧巻で、旧車好きにはたまらない。中には凝った装飾を施したり、エンジン自慢はボンネットを開示していたり。サービス満点の車になるとシートに座って、記念撮影ができたりするなんてものもある。そして“On Sale”の張り紙の車もあり、訪れるファンたちが真剣に物色している。1台ずつじっくりと鑑賞しいたら1日では見きれないほどの充実ぶりだ。

プレスリーコンテストで日本人が優勝の栄冠に 

また、ビーチ沿いには古着やフードトラックなどの出店が並び、車好きでなくても楽しめる工夫が。そんな中で、ひときわ賑わいを見せるイベントが、“エルビス・トリビュートアーティスト・コンテスト”。オーストラリア国内外から集まった出場者たちが自慢のエルビスになりきったパフォーマンスで競い合う。

なんと今年の優勝者は日本人の“Toki”さん。彼はこの優勝でアメリカのメンフィスで行われる“Elvis Week”の出場権を勝ち取った。毎年約17万人が来場し、経済効果は約2000万豪ドルとも言われるこのイベント。それを目当てに訪れるというのも新しいゴールドコーストの楽しみ方のひとつだろう。

地元の人でにぎわうサーフクラブでひと休み

イベントの合間にひと休みするなら、クーランガッタ・サーフ・ライフ・セービング・クラブを利用するのが正解だ。クーランガッタのビーチから直行できるクラブで、基本は会員制だがビジターの利用も可。バルコニーからの眺めがよく、運がよければクジラやイルカを見ることもできるとか。

オールデイダイニングなので、軽いスナックとビールなんて組み合わせから、食前酒のカクテルの後にしっかり食事などお腹の空き具合に合わせて自由にオーダーできるのが便利。ちなみにこのクラブの収益はすべてビーチを守ってくれているライフセーバーたちのトレーニングや装備に充てられている。

お問い合わせ
クイーンズランド州HP

TEXT=藤村岳

PHOTOGRAPH=表萌々花(一部)

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