2年半の間で変化したハワイ。そこで生まれた新常識を島に住む経営者に教えてもらった。【特集 涙するハワイ】
1.レストランの注文はスマホが主流
「コロナを機に、ほとんどのレストランでは紙のメニューを置かなくなり、テーブルにある二次元コードからメニューにアクセスするスタイルが主になりました。注文、会計もオンライン上で完了するので、店員さんとの接触がまったくないお店も。慣れていないとつい店員さんを呼んでしまって『二次元コードでできますよ』って言われてしまうんですよね」(ハワイ報知社 代表取締役社長 吉田太郎さん)
2.高級車専門のレンタカーが登場
「観光客が来ない時期に、多くのレンタカー会社がクルマを手放したため、レンタカーの価格が高騰しています。あまりに高額なのでUberや、TUROというカーシェアのアプリでクルマを調達するのが主流に。一方でワイキキショッピングプラザの2階には、ポルシェやBMWなどラグジュアリーカー専門のレンタカーサービス『Mセレクト・カーレンタル』が登場しました。今までとは違った移動サービスを使ってみるのも面白いと思います」(ハワイ報知社 代表取締役社長 吉田太郎さん)
3.チップは15~20%。枕チップはなくてもOK
「現在、チップの相場は15~20%。18%くらいが標準です。15%を切ってしまうと、『サービスに納得しなかった』という意思表示になってしまいます。ウエイターなどは最低賃金で働いてチップで生計を立てていますので心配りを。実は知らない日本人の方も多いかもしれませんが、ほとんどのホテルではベッドメイキングへのチップは料金に含まれているので、枕の横にチップを置かなくても大丈夫。ただし目の前でベッドメイキングをしてくれた場合は渡したほうが紳士的ですね」(エイビーズ・インク代表取締役 阿部栄一さん)
4.政府が農業支援ファーム体験ツアーも
「観光産業が主だったハワイでは、実は食料自給率がとても低かったのですが、ここ数年は地産地消への意識が高まっています。ハワイの農業従事者を増やそうというプログラムも政府が始め、在住者には土地を貸して種まきから収穫までをサポートし、学習プログラムも多彩。ノースショアの農場では旅行者も農業体験できるファームツアーもありますよ」(ハワイ報知社 代表取締役社長 吉田太郎さん)
5.泊まるだけでハワイの自然に貢献
「ハワイの自然や文化を守るための活動『マラマハワイ』に多くのホテルが参加しています。例えばハレプナ ワイキキ バイ ハレクラニでは1回の宿泊につき、ノースショアの森に苗木が1本植えられるというプランが。楽しかった旅が1本の木になって、自分が帰ったあとも成長していくかと思うとロマンティックですね。ホームページから自分の木の成長をチェックすることもできます」(ハワイ報知社 代表取締役社長 吉田太郎さん)
llustration=村上テツヤ