平常時は年に5ヵ月をハワイで過ごす本田直之さんが現地から情報をお届けする連載「#本田直之のハワイ新常識」。第4回となる今回は、近距離の移動におすすめな交通手段を紹介。タクシーを使う距離ではないが、歩くのには少し遠いという時におすすめなのが、biki、WHEELS、Go-Xの次世代移動手段だ。【過去の連載記事】。
近距離の移動には次世代ツールを
ワイキキのホテルからアラモアナセンターやカカアコへの移動は、歩くには少し距離がある。僕もアラモアナからワイキキまでご飯を食べに行く際、酒を飲む日は車を家に置いていく。そのときには気軽にUberを呼んでいた。しかし「#本田直之のハワイ新常識3」でお伝えしたように、ワイキキ周辺のタクシーやUberの価格が恐ろしく高くなっている。そこでいくつかの交通手段をお伝えしたい。
気軽に誰もが使えるのがbikiというレンタル自転車。2017年に登場して以来、ステーション(キオスク)が増え続け、今やチャイナタウンからカイムキ、ダイヤモンドあたりまで約130箇所に配置されている。料金プランは様々あるが、旅行者が使いやすいプランでいえば、30分4ドルというプランがある。
最初にキオスクの画面をタッチして(日本語変換も可能)必要事項を入力し、使いたいプラン(使用時間)を選ぶ。その際はクレジットカードが必要。自転車をドックから取り出す際の乗車コード5桁が表記されるので(これは印刷がおすすめ)それを乗りたい自転車に打ち込んで取り出す。使い終わったら空いている駐輪場に返却すればよい。その際に気をつけてほしいのは、緑のランプが点灯されたかどうか。それが点灯されない場合は、自転車を引き出し、再度押し入れてランプを確認する。でないと返却されていないとみなされ、延々利用時間が延長されてしまう。
アプリをダウンロードすればキオスクの位置や自転車の空き情報が確かめられる。ハワイでは自転車は歩道ではなく車道。少しずつバイクレーンも増えているが、まだまだ少ない。車道が怖い場合は、歩道なら自転車から降りて押して歩く。事前にそういったハワイの交通ルールは調べておくことが必要だ。また目的地までのルートも調べておかないと、思わぬ事故につながるので気をつけていただきたい。
問い合わせ
biki TEL:888-340-2454
電動自転車で快適に移動
ただbikiは当然電動自転車ではないので、汗をかいてしまうのが難点。そのあとの行動を考えると汗はかきたくないな、という人にお勧めなのがWHEELSとGo-X。
WHEELSはこがないでいい、座っているだけの電動バイク。こちらもアプリをインストールして、バイクについているQRコードをスキャンするだけ。料金はバイクのロック解除に1ドル。1分ごとに38セント、最低3.49ドルからの利用となっている。bikiのようにドックはないけれど、路上にWHEELSを止められる場所が決まっているので、アプリで確認して使おう。時速は20kmほどだが、風が気持ちいいし、何より汗をかかない(笑)。僕もワイキキ~アラモアナ間の移動に時々使っているけど、かなり快適だ。
もうひとつ、若い世代にお勧めなのがGo-X。こちらは電動スクーター。キックボードタイプで、クルーザーという名前がついている。こちらもアプリをダウンロードして、必要な情報を登録して使うシステム。乗るときはアプリのRIDEをタップして、クルーザーの画面にスマホをかざしてコードを読み取る。料金は35分9.99ドル(加えてロック解除料がかかる)。こちらもアプリ画面で待機中のクルーザーの台数と位置がわかり、ワイキキにはかなりのGo-Xロケーションが増えている。速度は時速24kmぐらいで、走行可能距離は48km。
走行は自転車専用レーンを走り、歩道の歩行者を避けること。ただワイキキやダウンタウンなどのビジネス商業地区内の歩道は自転車走行が禁止されているので、それらの情報はしっかり調べてほしい。ワイキキのホテルからカカアコのファーマーズマーケットに行ったり、ソルトに行ったりするのにはとても便利。だけど他の2台より走行時にバランスが取りづらいので、慣れるまでに時間がかかるかもしれない。また荷物を持つならリュックを背負うなども必要。日本でキックボードに乗ったことがあったり、運動神経に自信がある人にはお勧めだ。
レンタカー不足を解消すべく、いろいろな選択肢が増えてきたワイキキの移動手段。試す際には、調べたうえで自分が使いやすそうなものを選んでみてほしい。