TRAVEL

2022.07.17

那須の持続可能なまち「GOOD NEWS」がグランドオープン

2022年7月初頭。爽やかな風が抜ける緑豊かな栃木県・那須の地に、新たな複合施設「GOOD NEWS(グッドニュース)」が誕生した。運営するのは、"大きな食卓"をテーマに商品開発やまちづくり、サステナブルな仕組みづくりを行う会社、GOOD NEWS。その信念が具現化された同施設は、ユニークな手法で自然と人々の優しい共存を謳う。

那須の自然とユニークな9店舗が融合

東京から新幹線で1時間強。下車した那須塩原駅からさらにクルマで20分ほど走ると、その旗印が見えてくる。「GOOD NEWS」。栃木県の那須に本拠地を置く、持続可能なまちの総称だ。

本プロジェクトはサマンサタバサの創業者であり、サマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュートの代表を務める寺田和正氏と、那須で宿やレストラン、マルシェの複合施設「Chus(チャウス)」を営む会社、GOOD NEWSの宮本吾一氏のふたりが発起人となり、約2年前から始動。2022年7月6日、満を持してグランドオープンを果たした。雑木林や小川を内包する敷地には、SDGsへの取り組みに共感した合計9つの店舗を複合。それぞれの色で、持続可能なまちを彩っている。

伐採した木を施設の柱として使うなど、いたるところに工夫が。

例えば、都内に6店舗を構える「ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)」は「GOOD NEWS」への出店にあたり、環境保全の観点から内装の床の一部の資材にコーヒーカスを使用。那須・黒磯のフローリストによるギャラリー「Norfolk Gallery by Dear, Folks & Flowers(ノーフォーク ギャラリー バイ ディア フォークス アンド フラワーズ)」は、市場に出せないロスフラワーに価値をつける「SAVE THE FLOWER PROJECT」に取り組む。雑木林に対面する形で開かれた各店舗への入り口はまさに、楽しくも新しいSDGs実現への玄関となっているのだ。

地元農家による新鮮野菜が並ぶ那須朝市。

「GOOD NEWS」から、日本に元気を届ける

オープンに先駆けて開かれたレセプションでは寺田氏や宮本氏をはじめ、栃木県の福田富一知事らが登壇。Norfolk Gallery by Dear, Folks & Flowersのロスフラワーを使った、テープカットならぬ”セーブザフラワーセレモニー”で開幕を祝った。

サマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュートの代表・寺田和正氏。「この場所から、日本や世界中に元気を届けたい」

「今回のオープンは、まだ第一段階。木や森などの自然が循環するように、優しくスムーズなビジネスの仕組みをこれからも考えていきたい」と話す、GOOD NEWS社長の宮本氏。

都会の喧騒を離れ、木々に囲まれながら自然と共存する新しいビジネスに触れる。森と人が仲良くなれる場所で新しい物語が今、紡がれはじめている。自由で開かれた楽しいSDGsの形を、ぜひ体感してみてほしい。

GOOD NEWS
住所:栃木県那須郡那須町高久乙24-1

TEXT=増山直樹

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