旅は、日常を離れた視点から、自分を俯瞰する機会をくれる。今季も各地に次々とオープンする個性派ホテル。そこには、脳内をリセットし、クリエイティヴな思考が刺激される、極上の非日常空間がある。ホテルを追いかけ世界中を駆け巡るホテルジャーナリスト・せきねきょうこが、リーダーたちのための最新リゾートを厳選する。【特集「旅して、遊ぶ」】
![KEIRIN HOTEL](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/02.jpg)
上空から見た一体型のホテルとスタジアム。
競輪場と一体化し、地方創生へ躍進する
日本で初となる"スタジアム一体型ホテル"が3月下旬、瀬戸内の玄関口である玉野市にオープン。72年の歴史ある「玉野競輪場」が、「KEIRIN HOTEL 10」を伴い、新たなスポーツ・エンタテインメントとしての発展を願い、スタジアムに女性も、ファミリー層にも足を運んでもらえるようにとスタートを切った。瀬戸内海観光にも適したホテルである。
![レストラン内のアート](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/BN7A0161.jpg)
「空腹ではレースができない」と書かれたレストラン内のアート。
客室は全149室のうち126室がバンクビュー(競走路側)、5階以上は全室テラスつきでスタジアムを眺められる。最上8階には2室限定の露天風呂つきスイートルームがつくられ、カラフルな内装はロッカールームをイメージ。競輪場のリニューアルには「デザイン×サステナブル×地方創生」を挙げ、さらに2階ガラス張りのスタジアムレストランからは間近にレース観戦が可能だ。最大9人で競う競輪に、敢えて数字の10をつけたホテル名には、「ゲストが10番目の選手」という想いを込めた。
![スタジアムと客室のこの距離感は感動的](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/DSCF8393.jpg)
迫力を感じる、スタジアムと客室のこの距離感は感動的。
館内にはKEIRIN GALLERYも設けられ、競輪初心者にもわかり易く、情報やストーリーを展示。競輪ファンのみならず旅行者にも斬新であり、競輪レーサーの息遣いまで感じる臨場感はたまらなく刺激的だ。
![エントランスの椅子](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/c5085ec18c58a54dbd457946a6fd85af.jpg)
エントランスの椅子はかつてスタジアムで使われた観客席をリメイク。
![オリジナルグッズ](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/86b1339852cdb05805f401271d139fea.jpg)
1階のショップで売られるオリジナルグッズはポップでキュート。
![自転車の一部が各所でインテリアに](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/438f48694ca060b58b372fafebf75167.jpg)
自転車の一部が各所でインテリアになっている。
![スタジアムレストラン「FORQ」](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/51f7b01413ab2d124a31c091386bfa5e.jpg)
スタジアムレストラン「FORQ」は開放感に溢れる。
![カジュアルスタイルの料理](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/DSC02574.jpg)
瀬戸内や岡山の食材で作るカジュアルスタイルの料理が楽しめる。
![スイートルーム](https://goetheweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/1111.jpeg.jpg)
最上8階のカラフルな「スイートルーム」。
ケイリンホテル テン
住所:岡山県玉野市築港5-18-3
客室数:149室
料金:オーシャンバンクビュー ツイン・テラスつき ひとり¥9,700~(2名1室利用時、夕朝食つき)