曲を選び、場を盛り上げる「DJ」は、ディスク(レコード)ジョッキー(騎手)を略した言葉というのは周知のとおり。“音楽にのって時代を駆ける人”の意味で、1960年代にアメリカで名付けられ、広まったといわれる。パリの老舗馬具工房に祖を持つエルメスが、現代のジョッキーのために生みだしたのは、シックなDJテーブル。
華麗なDJプレイで音楽のターフを駆け抜ける
音楽視聴用のスピーカーとDJ用プラットフォームを融合した本格的なツーインワン仕様はもちろんのこと、刮目(かつもく)すべきはそのルックス。
革張り、アスティカージュ(ロウ止め)、セリエ(外縫い)、パーフォレーション(穿孔[せんこう])など、エルメスのサヴォアフェール(匠の技)があますところなく盛りこまれ、作業にはアトリエで80時間も費やすというから驚きだ。
現代的でシンプルなデザインに、レトロな面持ちとカーブラインが美しく溶け合い、別格の存在感を放つこの逸品。DJプレイのフィニッシュが華麗に決まることだけは、まず間違いない。
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