北海道の大地の恵みが織りなす自然に身を置き、動物・植物に耳を澄ませば、眠っている野性的感覚が呼び起こされるはず。大人こそ嗜むべき圧倒的な遊びから、今回は「熱気球」を紹介。【特集 北海道LOVE!】
まさに風まかせ。地上1000mを行く
時には風のように軽やかに旅をしたい。そんな風に思うことがあるのなら、帯広で気球に乗ってみればいい。
朝6時、上士幌(かみしほろ)の平原からその気球は上がる。バーナーに火が入って、ゆっくりと高度を上げて、やがて地上1000mにたどりつくと、眼下には十勝平原、遠くには大雪山の山並みが広がる。
風に乗って移動する気球だが、実際、風の中に入ってしまえば、気球内は無風。寒さを感じることはない。上空では、十勝のチーズと、脂身がとろける十勝マンガリッツァ豚のサンドィッチをバーナーの火で、ホットサンドにして食す。気球内で朝食を楽しみ、優雅な時が過ぎる。
気球を手配するコンシェルジュサービス会社Asyatt.は、北海道に降り立った瞬間から完全オーダーメイドで旅を手配。お望みとあれば新千歳空港から帯広まで、プライベートジェットやヘリでのお迎えも。気球にシェフを同行させ好みの食事をあつらえてもらうことだってできる。
約1時間の気球での飛行を終え、大地に降り立つ頃、太陽はすっかり昇り切っている。さっきまで上空から眺めていたこの土地で、今日は何をしようか。気球から1日が始まる、旅にはそんな朝が必要だ。
Asyatt.
住所:北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1条3-3-12
この記事はGOETHE2023年9月号「総力特集:北海道LOVE!」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら