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2022.10.21

【マネー対談】マネックス松本大×ABCash児玉隆洋「未来のお金はどう変わる?」後編

お金のトレーニングスタジオ「ABCash」を運営し、新刊『未来のお金の稼ぎ方』を出版した起業家、児玉隆洋氏が「未来のお金」についてさまざまな分野の賢人たちに問う対談シリーズ。対話から見える、お金、経営、事業で成長するために持つべき視点とは――。

マネー対談22

投資をする意味とは?

常に次世代におけるお金との付き合い方を提案し続けるマネックスグループ。そのCEOである松本大氏の目には今、「未来のお金」はどう映っているのだろうか。金融教育ベンチャーの若手起業家が、これからの時代のお金について率直な思いをぶつけた。

児玉 私が運営するお金のトレーニングスタジオABCashの生徒さんを見ていると、投資を始めることが、金融リテラシーの底上げに役立つのを感じます。最初は「今日買って明日儲かる株を教えてほしい」と言っていた人も、ちょっと始めてみるとお金の動きがわかって、ニュースと経済のつながりが見えてくるようになる。それが面白いと。

松本 実際の投資で学べることは、非常に多いですよね。昔は投資単位が大きくて、最初に100万円ぐらいないと投資を始められませんでしたが、今は投資信託なんて100円から買える。1万円あったら、超分散ポートフォリオができて、世界経済の箱庭が作れちゃう。すごい時代になりました。

児玉 本当にすごいことですよね。投資をすることで、たとえばドルが上がるとこんなふうに変わるんだとか、世界の見え方が違ってくる。これは大事な金融教育だと。

マネー対談23

松本 その通りです。自分で世界経済の箱庭を持てば、世界の動きがそこで見える。眺めているだけで、最近AIや医療が伸びてきたなとか、世の中で需要が増えている分野をつかめてきます。今のようにドルが上がるとどう変わるのか、世界の動きが体感的にわかる。しかも、暴落しても全部なくなることは絶対なくて、せいぜい3割。1万円のうち、3000円しか減らない。授業料と思えば破格ですし、実際は暴落する可能性の方が低いですからね(笑)。

児玉 今なら若い人で資産が少なくても投資できるし、やるべきですよね。

松本 Why not? だと思います。だって、未来が目の前の箱の中で見られるわけですから。投資信託だけじゃなく、今はアメリカの株やETFも、個人が簡単に買えます。アメリカの上場株は1株単位で売買できるし、ETFもよりどりみどりです。小さなロットで安く買えるのですから、ピクミンのゲームみたいな感覚で自分専用の世界の箱庭を作ってみたらいいんですよ。占い師の水晶玉より、よっぽど未来を見せてくれます(笑)。

児玉 なるほど。そうやって捉えると面白いですね! 実際に自分のお金で投資を始めると、どう動くのか気になりますし、この先どうなるのだろうと考えるのがメリットだと思っていて。社内でよく、「知識は礼儀」というのですが、たとえば何も知識がない状態で聖書を読むのは聖書に対し失礼。積極的にいろいろ学ぶようになることで、どんどん理解も深まり、未来を見る目も養われる。いいスパイラルになります。

松本 たしかに。投資は本当にいい勉強法。ぜひ若い人ほど始めてほしいですね。

マネー対談24

児玉 自分は、「お金の不安に終止符を打つ」と志して起業し、4年経ちました。最後に、松本さんが起業家の使命として大切だと思うことを教えていただけないでしょうか。

松本 ダーウィンは、「強い者、賢い者が生き残るのではなく、変化できる者が生き残る」という言葉を残していますが、社会も同じです。変化しない社会って滅びるんです。では社会の変化って何かというと、起業や新しいサービスが生まれ続けること。こうした突然変異的なものが次々に生まれることが、変化のドライバーです。進化論では、突然変異したものはほぼ滅びますが、それでも、新しい環境に適した種は必ず出てくる。それが一気にすべてを淘汰して、世界のレベルがひとつ上がるわけです。だから、まずはそういう突然変異の事象が、たくさん出てこないとだめなんですよ。

児玉 なるほど。起業家は、社会に変化を与える役割を忘れてはいけないのですね。

松本 まさしく、起業するということは、社会に何か新しい提案をすることです。必ずしも、それが成功するとは限らないけれど、その挑戦があることで、次の時代にいける。ここは、忘れないでほしいですね。

■前編はこちら

Oki Matsumoto
マネックスグループ取締役会議長兼CEO。1994年、史上最年少の30歳でゴールドマンサックスのパートナーに就任。1999年、ソニーとの共同出資でマネックス証券を設立。個人投資家向けにオンライン証券を中心として、金融サービスを展開。現在はオンライン証券に加え、クリプトアセット、投資セグメントへと多角化し、多様な収益源をもつ企業体へと成長している。著書に「お金という人生の呪縛について」(幻冬舎)など。

Takahiro Kodama
ABCash Technologies代表取締役社長。2007年、サイバーエージェントに新卒入社し、AmebaBlog事業部長、AbemaTV局長などを歴任。2018年、日本の金融教育の遅れ・お金の情報の非対称性に大きな課題を感じ、ABCash Technologiesを設立。累計受講者数2万人を超える、お金のトレーニングスタジオ「ABCash」を運営する。趣味はサーフィン。

 

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TEXT=大上ミカ(カクワーズ)

PHOTOGRAPH=太田隆生

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