これまで650名を超えるパーソナル・トレーナーを世に輩出し、プロのアスリートやモデル、芸能人など、幅広い業界から支持を得ているパーソナルトレーナーの元祖、ケビン山崎。現在も「毎日に活気をもたらすカラダへ 最短で最大の結果を出す」を理念に、新しいフィットネス文化を世に広めている“筋肉伝道師”の筋肉論を、新刊『MUSCLE BIBLE 筋肉伝道師の最終解答』を抜粋、一部編集して紹介する。
筋肉があれば、確実に達成感を得られる
努力をすれば必ず成果が上がるわけではない。自分の努力が結果に反映されないケースなどいくらでも考えられる。
たとえば受験──。
必死に勉強をしても、志望校に合格するとは限らない。
実力が伴わなくては受からない。また、合格するだけの実力があったとしても、不合格になることも十分にあり得る。
試験当日に風邪をひくなど体調がすぐれないこともあるだろう。あるいは過度な緊張で持つ力を発揮できないこともあるだろう。
たとえば仕事──。
どんなに努力をしても、必ずしも商談がまとまるわけではない。条件がかみ合わないケースはいくらでもある。競合他社に負けることもふつうにある。クライアントの担当者との相性がよくないのかもしれない。
社内でも同様だ。人事は自分でコントロールできない。いくら頑張っても、上司との相性が悪いとなかなかいい評価を得ることはできないだろう。不得意な仕事を与えられることもあるだろう。そこで成果を上げるのもなかなか大変だ。
同期に優秀な人材が多くても、社内で目立たなくなってしまう。それでも、努力を続けなくてはいけない。
たとえば恋愛──。
好きな相手にどんなに愛をささやいても、思いが伝わるわけではない。相手の気持ちもこちらに向いていないと恋愛は成立しない。相手が魅力的であればそれだけ、強力なライバルの存在もあるだろう。
つまり、社会には自分でコントロールできない状況、努力が反映されない環境が、数限りなくある。
ところが、筋肉をつけるためのトレーニングは確実に成果が上がる。努力が結果に反映される。
おそらく多くの人が思っているよりも早く筋肉はつく。コンディションも上がる。世の中に、努力がこれほど確実に成果につながることはめったにない。達成感を得られるものは少ない。
だから、日々充実を味わいたいならば、筋肉をつけるトレーニングを行うべきだ。その日、仕事がうまくいかなくても、恋愛感情を抱く相手と話せなくても、眠る前に少しでもトレーニングを行えば、確実に筋肉は反応する。
「いろいろと大変な一日だったけれど、今日はトレーニングができたからよしとするか」
そう満足して就寝できるはずだ。
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