200以上のブランドを保有し、世界180カ国以上で酒類の販売を行う大手酒造企業、ディアジオ。その日本支社であるディアジオ ジャパンがプレミアムブランドの直接の輸入・販売を手がけることに。日本の洋酒文化はこれからどのように変化していくのか――。
I.W.ハーパー、タンカレーなどのプレミアムスピリッツが楽しめる
ジョニーウォーカー、ドラフト ギネス、スミノフ、ホワイトホース……。300年近い歴史を持つブランドから新興のブランドまで200種類以上の商品を世界で展開する大手酒造企業、ディアジオ。
そのディアジオが日本において、I.W.ハーパー、シロック、タンカレー、ドン・フリオ、ケテル ワン、シングルトン ダフタウンをはじめとした、プレミアムスピリッツブランドをメインとした直接の輸入・販売を5月1日より行うこととなった。
ディアジオ ジャパンの代表取締役社長のカイリー・ウォールブリッジ氏は日本市場に挑む決意をこう話す。
「これからさまざまな幅広いブランドを手がけていくことによって、日本の市場でどんどんイノベーションを起こしていきたいと思っています。2019年までの5年間で日本のスピリッツ市場全体の成長率を見ると年平均で0.5%伸びてきています。輸入スピリッツでいうと年平均で6.7%、プレミアムインターナショナルスピリッツ(プレミアムウィスキーを除く)では年平均16.9%もの伸びを記録しています。その成長を牽引したのが、ジン、ウォッカ、テキーラなどのスピリッツです」
今回、ディアジオ ジャパンが輸入・販売を取り扱う商品には、スーパープレミアムジン「タンカレーナンバーテン」や世界最初のラグジュアリーテキーラ「ドン・フリオ レポサド」、300年以上の歴史を持つオランダの蒸溜所で造られている「ケテル ワン」など全29種がラインナップされている。
「これから、この成長著しいカテゴリーで市場を築き、育てていきたいと思っています。企業理念である『Celebrating Life, Every day, Everywhere(毎日、すべての場所で人生を祝福する)』をモットーに、日本において業績トップ、そして信頼・尊敬される消費者向けメーカーを目指します」
ディアジオ ジャパンが日本の酒類市場に直接参入することによって、これまで入手が困難だった商品や日本では未発売の商品などが、楽しめるようになることが期待される。なかなか終息が見えないコロナ禍で、家飲み時間が豊かになるきっかけとなりそうだ。