筋肉美をもつ女神シリーズ25人目は、イ・ジョンミン。連載「マッスル美女」とは……
体重マイナス44キロに成功した秘訣とは
小麦色の肌とメリハリのあるスレンダーボディが目を引くイ・ジョンミン。
2018年10月に韓国で行われた「フィットネススターグランプリ」でフィットネスモデル部門1位に輝き、2021年には「フィットネスマガジンMAXQコンテスト」にも出場。韓国では多くのメディアで取り上げられた有名なマッスル系美女であるが、実は彼女、普段は白衣をまとったドクターである。
それもソウルのサムスン病院、国立リハビリテーションセンター、ブンタン・ソウル大学病院勤務を経て、現在は大田(テジョン)市に構える有名総合病院のリハビリ診療院長を務める腕利きのエグゼクティブ。ただ、そんな彼女にも悩める時期があったという。
「実は医学部志望で大学浪人していた頃、体重が100キロ近くあったんですよ。このままでは“ヤバイ”と思った父の勧めでフィットネスジムの会員になり、一日8時間、歩いたり飛び跳ねたりする有酸素運動を3ヵ月続けて、20キロ痩せました。ただ、晴れて医学部に合格すると、今度は学業に追われてジム通いが疎かになり、体重も90キロ台に逆戻りしてしまったんです」
劇的なダイエットのあとに待っていたリバウンド。急激かつ一時期的に体重を落とすよりも、普段からトレーニングや食事に気を使った規則正しい生活を送るほうが、大切であることを悟った。
それで始めたのがピラティスであり、筋力トレーニング。大学でも医学的アプローチでダイエットについて考えるようになったことが現在の職歴に繋がっているという。
「家庭医学から整形外科までを学ぶ過程で、リハビリテーション医学に興味を持つようになり、その分野で医師免許を取得しました。筋骨格系のスポーツ・リハビリテーションが専攻分野で、今は病院に勤める傍ら、韓国バスケットボール協会のチームドクターもやっています」
医療の現場で働きながら、スポーツの第一線でもその能力を発揮しているイ・ジョンミン。現在はマイナス44キロのダイエットに成功した美ボディを維持しているそうだが、気になるのはその秘訣だろう。彼女は言う。
「仕事が終わるのが、だいだい夕方6時ぐらい。社員食堂で夕食を済ませたあと、7~8時まではレッスンを受けて、8時~9時まで筋トレ、9時~12時ぐらいまで有酸素運動をしています。特に予定がなければ週5日はこのスケジュールですが、最近は忙しくて週3日ぐらいしかジムに通えていません」
それだけにトレーニングの質を高める工夫には余念がない。特に筋トレの際にはヒップ、背中、肩を意識的かつ重点的に強化。地道なトレーニングで理想の体形を維持しているらしい。
トレーニング投資で、健康と幸せの両方をつかむ
「私にとってトレーニングの時間は、“私が私のためだけに投資できる時間”なんです。医者という職業は常に緊張感があり、患者の立場を先に考えなければならず、救急患者が発生すれば食事も二の次。自分のことを考える暇はほとんどありません。 そのような一日を過ごしたあと、ジムで汗を流すとストレスも解消されてリフレッシュできる。そして一日を整理して振り返り、自分の肉体に投資する。好循環ですよ」
トレーニングは自分への投資時間。そして、その投資に失敗はない。肉体的にも精神的にも、ポジティブな成果が出ることが、トレーニングの醍醐味であると語る。
「日々の仕事に追われていると、どうしても自分のことは後回しにしがちですよね。でも、少し立ち止まってみてください。たとえ限られた時間であっても、一日のトレーニングが小さな成就として積み重なって、それがプライドになり人としての成長にもつながるはず。だから、私は患者さんや選手たちにこう言っています。“一日に1時間だけ、自分のためだけの投資時間を作ってみて”と。自分に合ったスポーツやトレーニングを探して1時間だけ集中すれば、きっと健康と幸せの両方をつかむことができますから!!」
腕利きドクターが勧める“自分への投資時間”。夏に向けて今から始めても、遅くはないかもしれない。
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。