カラダは究極の資本であり、投資先である。そう断言する堀江貴文氏が、最先端の医療と美容情報を惜しげもなく伝授する本連載。今回は、アンチエイジング大全とも呼べる新刊『不老不死の研究』を上梓した堀江氏に、弊誌編集長池上雄太がインタビュー。いち読者の視点で、気になるキーワードや国の健康施策、効率よく健康を手に入れるための行動などをたずねた。ゲーテ公式YouTubeチャンネルでも配信中だが、ここでその内容のエッセンスをお届けする。連載「金を使うならカラダに使え!」とは……
最新医学の恩恵を享受してアンチエイジングと健康長寿を手にするための健康本
池上雄太(以下池上) 2022年12月14日に堀江さんの新刊『不老不死の研究』が弊社から発売されました。僕も読みましたが、「人工冬眠研究」が非常に興味深かったです。
堀江貴文(以下堀江) 僕もすごく注目しています。すでに、本来は冬眠しない実験用マウスの冬眠には成功していますよ。マウスの冬眠を司るレセプター(受容体)は見つかっていて、スイッチが入ると冬眠状態になるんですが、人の場合、そのスイッチを押す物質を見つけるのが難しいんです。でも近い将来、人工冬眠は実現できると思います。
池上 そしたらどう使います?
堀江 暇な時期にカジュアル冬眠しようかな。老化という現象は何らかの理由で起きていて、それをどうブロックするか、専門家は研究しているわけなので、半年くらい眠って、起きて「ああ、研究の進化はこんな感じか」って確認して、また寝る。
池上 解明が進んだら起きると。日本経済において、ビジネスチャンスになりうる医療コンテンツって、何だと思います?
堀江 やっぱり、アンチエイジングじゃないですか?
池上 ビジネスパーソンには、不眠の方も多いと聞いています。実は僕も不眠で。睡眠導入剤も処方してもらっています。
堀江 どういう状況ですか?
池上 2時くらいにベッドに入るのですが寝つきが悪く、その後もトイレに起きたり。
堀江 今何歳ですか?
池上 43歳です。
堀江 43歳はもうオッサンなので、新刊にも書いたけど、夜トイレに起きるのは“普通”です。夜はお酒とか飲みますか?
池上 ええ。
堀江 それは、眠れなくて当たり前ですよ。
池上 解消法はあるんですか?
堀江 残念ながら、ないです。オッサンになると、夜は覚醒するようになります。なんなら2、3回起きても普通です。年をとると、睡眠が浅いリズムの時に覚醒してしまうんですよ。これはしょうがない。老眼になるみたいなもんです。
池上 そもそも解消する必要性がないってことですね。
堀江 途中で起きても、また眠れているのであれば、何も悪いことじゃないです。眠れなくて身体が疲れるとかも、気のせい。睡眠は長さより深さのほうが重要なので、深い睡眠のために、もっと運動するほうがいいですね。
池上 最近、運動できてないですね……。
堀江 運動しないと、他の老化にも関わってきますよ。筋肉、特に下半身の筋肉量はある程度維持しておかないと、後々、あらゆるところに問題が出てきます。例えば膝の軟骨が擦り減って痛みを伴うとか。最終的に人工股関節になるとか。筋肉不足の影響は大きいです。社会人になると学校の授業のような“強制運動日”がなくなるから、あまり運動しなくなりますよね。運動して、ストレッチをして、筋量と柔軟性を保つことが必要です。
池上 堀江さんはどんな運動をしているんですか?
堀江 ジムとキックボクシング。あとはゴルフをしたり、スノボをしたり。
池上 そこは自分でやらないとですね。日本人って、病院に行かない人が多いみたいですね。
堀江 そうだと思います。健診を受けない人も多いですね。
池上 健康寿命を延ばすために、国が取り組むべきだと思うアイデアってありますか?
堀江 予防医療への傾注ですね。予防をしない人に対して何らかのペナルティを科すとか。
池上 本のなかにも「無料で受けられる健診」とか、具体的に書かれていました。
堀江 それをしないと保険料が高くなるとか、保険適用されないというペナルティを科すといいと思います。現状の国民皆保険は素晴らしいシステムだと言う人は多いけど、それは病気になった場合の話で、病気にならないようにする、という視点はないんですよね。
池上 確かに、そうですね。
堀江 いろんな研究が進んで予防できる病気も多いのに、行動しない人がまだまだ多い。健康寿命が延びますし、医療費も大幅に削減できるんですけどね。
池上 簡単にできるアンチエイジング、病気予防は何ですか?
堀江 運動。そして健康診断。
池上 まず、自分自身の現状を知ることからですね。最後に本の見どころを。
堀江 医師や専門家に取材した、ベーシックな話から高度医療の話、未来の話まで盛りだくさんで、誰にでも役立って実践できそうなこと、そして実際に僕が取り入れていることを書いています。研究途上のことは、今後実験・治験のデータを積み上げて、10年、20年のスパンで見ないと結果が出ないものもあります。情報を知るなら、早いほうがいい。健康、アンチエイジングに興味のある方はぜひ読んでください。
池上 この本を買っただけのリターンが絶対ありますね。
【対談を動画で見る】
アンチエイジングの最先端を凝縮した『不老不死の研究』が発売中!!
Takafumi Horie
1972年福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジン開発や、アプリのプロデュース、会員制オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」運営など、さまざまな分野で活動する。予防医療普及協会理事。共著に『女性の「ヘルスケア」を変えれば日本の経済が変わる』。
■連載「金を使うならカラダに使え!」とは……
カラダは究極の資本であり、投資先である。そう断言する堀江貴文氏が、最先端の医療と美容情報を惜しげもなく伝授する連載。