「いくつになっても気力・体力を維持し、最前線を走り続けたい」と願うエグゼクティブに愛用されているNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)。「不老を実現する妙薬!」「人生100年時代の救世主」と称されるその実力とは?
老化は病!? 細胞が若さと健康のカギ
同じ年齢でも、いつも活力に満ちて若見えする人もいれば、気力も体力もなく、老けて見える人もいる。その差を生む大きな要因は、人間の体内に存在する細胞の数と質。長年再生医療の研究、臨床、指導を行っている外科医、金田宗久氏いわく、「細胞は、日々新陳代謝を繰り返しながら、身体の機能を保っています」と。
「ただし、20代以降は新しく作られる細胞より失われる細胞のほうが多くなり、質も低下してしまいます。すると、『なかなか疲れがとれない』『体力や気力が衰える』『肌にシミやシワ、たるみが生じる』『病気になる』など、“老い”と呼ばれる状況に陥ってしまうのです」
つまり、細胞が若さと健康のカギを握っているのだが、この細胞、核を中心にミトコンドリアやリボソームといったさまざまな物質から構成され、それぞれが重要な役割を担っている。なかでも老化を司るとされるのがサーチュイン遺伝子だ。これを活性化すると同時に、細胞のエネルギー源となるミトコンドリアの機能維持にもひと役買っているのが、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という補酵素。けれど、このNADもまた、加齢によって減少の一途をたどる。そこで、脚光を浴びているのが、NADへと変換されるNMNを体外から補充する方法というわけだ。
「NMNは、もともと体内の細胞内にある物質で、緑黄色野菜やフルーツなどにも含まれています。もっとも、食物に含まれるのは微量のため、食事で十分な量を摂るのは難しい。そこで、化学的に生成したNMNをサプリメントや点滴などで補う方法が注目されているのです」
実際、金田氏が勤めるクリニックでは、加齢が原因の病を抱えている患者のほか、体力の衰えやケガに悩むトップアスリートなどに、メインとなる治療に加え、NMNのサプリを処方。高い効果が得られているという。 細胞レベルで若返りが期待できるNMN。将来に備え、今から習慣にしてみては?
Illustration=かざまりさ