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HEALTH

2021.11.27

ビジネスエグゼクティブにこそ必須!審美だけではない大人の「歯科治療」始めました【前編】

痛みがあったら治すという受け身な姿勢の歯科治療から、不具合がなくとも積極的に見た目をよくして生活の質をあげることに重点を置く審美的な歯へのアプローチが今、注目を集めている。人前に出ることも多い男性美容研究家の藤村岳が古い銀歯をセラミックに替え、口中環境を整えることを決意。審美歯科治療で定評のあるホワイトホワイトの石井李奈先生を訪ねた。その実態をレポートする。

男性にも審美歯科治療って必要?

藤村 こういう言い方をすると大変失礼なんですが、審美歯科というと「見た目を優先するだけ」というイメージがあるという人が多いと思うんです。ズバリ、見た目重視の歯科治療って、男性にもアリですか?

石井 見た目というと軽く扱われがちですが、とても重要です。人前で堂々と話したり、笑ったりできるのは綺麗な口元あってこそ。それはきっと自信にもつながります。

藤村 私は仕事の関係でテレビに出たり、人前で講演することもあるので綺麗に整えることも大切なんです。

石井 笑った時に歯は見えますし、それが他人の印象を左右することもあります。

藤村 こちらのホワイトホワイトはたくさんの女優やモデルの方々も通っていらして、そういう"見られることが仕事"という人たちからの支持が厚いというのが、今回治療をお願いしたいと思った決め手でした。

石井 ありがとうございます。

藤村 エグゼクティブな方々ほど美容をおろそかにしないように、歯の見え方などの口元の印象についてもかなり意識されています。むしろそこに危機感を持っていない人こそ、危険かも。というのも実は、インターネットでセラミック治療のことを調べていて行き着いたのが、厚生労働省が発表した『平成30年「国民健康・栄養調査」の結果』。そこには「生活習慣等に関する状況を所得別に比較すると有意な差」があると指摘されていました。(出典:平成30年「国民健康・栄養調査」

歯の見た目はステイタスシンボル!?

石井 これは面白い結果ですね。歯並びや歯の色を含めた口元の美しさは仕事をしたり社会生活を営むうえで、ある程度のレベルになると求められてくる項目のひとつだと思います。アメリカはもちろんのこと、最近では日本でも会社の面接や学校の入学試験で歯並びはチェック項目に含まれていると聞きます。それらのことからエグゼグティブ層で口元の美しさや健康に気を使われる方が多いのは納得です。

また、歯周病の進行度合いは糖尿病や心疾患などの全身疾患と相関関係があることもわかってきています。歯並びが悪いと口内の衛生環境が悪くなりやすいですし、全身の健康に影響します。口の健康と全身の健康は密接に関わっていることを、もっと幅広い層で、多くの方に知っていただきたいですね。

藤村 この結果から「高所得者=歯がきれい」とすぐに結びつけるのは短絡的だとは思いますが、虫歯や歯周病などの健康上のリスクと、人生100年時代のQOL(Quality of Life)を考えたうえで、歯を適切に治療して、なおかつ見た目もよくしようとするエグゼクティブが増えているのはすごく理解できます。

石井 毎日の食事は日々の楽しみのひとつですし、健康を維持することにも関わります。小さな口内炎でさえも痛みや症状があったりすると食事が辛くなり楽しさが半減してしまいますよね。美味しく楽しく食事をするには口の中が健康であることが必要です。

また、人と話をしたり笑う時は口元に目が行きます。口元がコンプレックスで手で口を常に隠してしまったり大きく笑えなかった方も、口元が整うと別人のように表情が明るくなることも珍しくありません。口元が健康で美しいことは、間違いなくQOLの上昇につながります。

藤村 今回、私は歯並びを治す必要はありませんでしたが、もしその必要があれば踏み切ったと思います。アメリカでは仕事で成功した人ほど、自分、そして子供たちなど家族の歯にお金をかけると言いますし。歯などの見た目でステイタスを表してしまうというのは避けられないそう。これはルッキズムとは違って、自分が丁寧に手をかけることで得られるものだと思っています。

石井 以前、歯の矯正治療は金属の金具を装着して歯を動かすワイヤー矯正が主流でしたが、今は矯正器具が目立ちにくいマウスピース矯正や、短期間&低コストで気になる場所だけ治療できるセラミック矯正など矯正治療の選択肢が広がっています。矯正治療の幅が広がることで、より多くの方が歯並びの治療を受けられるだけでなく、より個々に適した治療を選べるようになってきていると思います。

口元の輝きは、人生の輝きに比例する!

藤村 そういえば、治療に入る前に入念にカウンセリングをしていただけて感動するとともに、安心したんです。LINEでの相談にも応じてくれるということですが、忙しいエグゼクティブにとってもメリットですね。

石井 保険のきかない自由診療なので高額になりますし、患者さんには完全にご納得いただいたうえで、安心して治療を受けていただきたいと思っているからです。

藤村 今までの歯科のイメージだと、「こういう状態なので、この治療が必要です」と有無を言わせない感じがあったのですが……。

石井 口元の輝きは、人生の輝きに直結します。私は審美歯科のドクターとして、歯並びだけでなく色調や透明感など細かい部分を患者さんの希望のイメージに合わせるようにしたいと思っています。カウンセリングを丁寧にするのはそのためです。

藤村 たしかに希望をよく聞いていただけました。あと、短期集中治療ができるというのもものすごくメリットを感じました。

石井 遠方からいらっしゃる方やお休みの間に治療を完了したい方などがいらっしゃいますから、治療回数や期間を逆算して、まとめてアポイントをお取りすることも可能です。できるだけフレキシブルに対応いたします。

男性美容研究家が脱金属な歯科治療を始めた理由

藤村 そんなこんながありまして、以前から歯の詰め物が気になっていたんです。歯磨きで口を開けるたびに「銀の詰め物(インレー)やかぶせ物(クラウン)が見えると恥ずかしいし、このままにしておいていいのだろうか?」とずっと疑問でした。

石井 最近、そういう方が多いんです。

藤村 健康面でも保険治療の金属には問題があるんですよね?

石井 そうなんです。保険で使える金属は金銀パラジウム合金というもので、寿命はどんなに長くても10年ほど。経年で金属が錆び、すき間が空いて中が虫歯になったり、歯や歯茎が変色したりすることも。また、金属アレルギーを起こす可能性も高いと言われています。

藤村 最近は歯によって、保険治療でも白い"コンポジットレジンインレー”も選べますよね?

石井 はい。審美的には金属よりはいいですが、プラスティックなので強度に問題があります。また、こちらも時間が経つと変色してしまいます。

藤村 それで、今回、私の奥歯の治療にはジルコニアが選択されたわけですね。

石井 奥歯は噛みしめる力が強いので強度が必要ですから。やはりセラミックが健康のためにも、そして見た目にもベストな選択だと思います。

審美歯科治療におけるセラミックの種類とその特徴

藤村 やはり、そうなんですね。それではセラミックの種類とそれぞれの特徴を教えていただけますか?

石井 当院で選んでいただける3種類のセラミッククラウンのご用意があります。

・シンプルセラミッククラウン(3年保証) ¥110,000(税込)
・セミデザインセラミッククラウン(5年保証)  ¥135,000(税込)
・フルデザインセラミッククラウン(5年保証)  ¥155,000(税込)
※内側の土台・仮歯代は別

その違いは、半年に一度のセラミックチェックにお越しいただくことを条件に、保証期間がシンプルセラミックは3年間、セミデザインとフルデザインは5年間になります。すべて材質は同じものになりますので強度的な差はありません。細かな違いはセラミックの色味や透明感、形態をどれだけ細かく技工所に発注できるか、仮歯の調整や口元でのシミュレーションをどれだけ詳細にできるかが異なります。

奥歯や目立たない部位ではシンプルセラミックを選ばれ、前歯ではセミデザインまたはフルデザインを選ばれる方が多いです。また例えば前歯1本だけをセラミックにされる場合、かなり細かく周りの歯や線対称の位置にある歯にお色味や形態を合わせないと、周りの歯にセラミックの歯が混ざった時に浮いてしまいやすいです。このような場合はフルデザインをお薦めしています。逆に、見える範囲を全体的にセラミックにするような、まとまった本数の場合は、シンプルデザインでも違和感なく仕上がりやすいです。今回、藤村さんは奥歯で目立ちにくい場所でしたのでシンプルデザインで十分でしたね。

痛みがなくても、虫歯は密かに進行していた……!

石井 今回は左上の奥歯の欠けが気になって来院されたんですよね?

藤村 はい。数年、考えていてようやく重い腰を上げました。舌で触ると穴が開いているように感じたのですが、金属がすり減って歯との間に欠けが生じていたんですね。そこに食べ物が詰まって、不快でした。それから、冒頭にお話ししたように口を開けるたびに鈍く光る銀の詰め物の嫌な存在感が気になって。

石井 いつ治療されましたか?とお伺いしても、「覚えていないほど昔です」と答えていらっしゃいましたよね。

藤村 お恥ずかしい話です……。

石井 特に痛くもないのでそのままという方は実際、多いです。

藤村 私もまさにその状況でした。でも、頻繁に詰まるようになって不便を感じ、どうせ治療するならきちんとやりたいと。

石井 藤村さんの場合は、すでにあったインレーを外してみないとわからない歯が数本ありました。

藤村 はい。自分でもいつ治療したか覚えていないほどでしたので、それは仕方ないかと。

石井 食べ物が詰まる左上の奥の歯は幸いインレーを差し替えるだけで済みましたが、左下の奥歯は銀の詰め物のすき間からの虫歯、二次齲蝕(うしょく)がかなり進行していたので、どうしても神経を取る必要がでてきました。

藤村 自分では痛みもなく、不具合をまったく感じていませんでしたが……。

石井 進行しても石灰化すると痛みがでにくいんです。ただし、それがもっと進んでしまうとある日突然、麻酔も効かないほどの痛みになって大変なんですよ。

藤村 それは怖い。そういう患者さんは多いですか?

石井 特に30代後半~40代以降の方に多いです。虫歯治療されてから長い年月が経ち、その間に中で虫歯が進行したり蝕まれると最初は痛みを感じますが、放っておくと痛みは自然と落ち着きます。その理由は歯を守ろうとして神経の管の中で石灰化が起こり、神経に痛みが伝わりにくくなるからです。そのまま放置していると神経が死んでしまうこともあります。神経が鈍化したり死んでしまうと痛みはなくなりますが、歯の中で腐食が進み、ある日突然歯茎が腫れたり歯が折れてしまうことも。炎症が強いと麻酔が効きにくくなったり、通院回数が増えたりするケースが多く、患者さんの治療の負担も大きくなってしまいます。そうならないためにも定期健診を受けたり、古い保険治療の差し歯や詰め物は必要に応じて入れ替えてあげることが重要です。

>後編へ続く。

ホワイトホワイト ルミネ新宿店
住所:東京都新宿区西新宿1-1-5 ルミネ新宿1 8F
TEL:0120-469-701
診療時間:平日11:00~21:30/土日・祝日10:30~21:30
休診日:年中無休(元日のみ休診)
※他にも恵比寿本店、ルミネ有楽町店がある

男性美容研究家・美容コンサルタント 藤村 岳
All Aboutメンズコスメガイドを務める傍ら、雑誌やテレビなど各メディアで活躍。経営者の個人カウンセリングやコスメのプロデュース、ブランドのコンサルティングも手がける。著書に『一流の人はなぜ爪を手入れするのか?』などがある。

TEXT=藤村岳

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