MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

HEALTH

2021.07.22

鳴戸親方を長年苦しめてきた膝の痛みをたった1回の注射で緩和させた治療とは!?

鳴戸親方を長年苦しめてきた膝の痛みを、たった1回の注射で緩和させた「幹細胞治療」。ローリスク・ハイリターンと話題の最先端再生医療をリサーチ!

最先端の再生医療「幹細胞治療」とは!?

身体的負担&リスク&施術時間が少ない

歩く時に膝に違和感を感じる、前よりもスムーズに膝を動かせなくなった、膝に痛みが走る―――。ステイホームによる運動不足もあいまって、こうした膝の不調を訴える人が増加傾向に。

「膝の痛みや違和感の主な原因は、加齢や肥満、激しい運動を長年行ってきたことで生じる膝関節の損傷や衰え。最近は、コロナ禍による運動不足で膝を支える筋力が低下し、膝への負担が大きくなっているのか、30代や40代の患者さんも増えています」と、お茶の水セルクリニックの寺尾友宏院長。

関節や靱帯などの治療としてポピュラーなのは、痛みが比較的軽い場合だと内服薬または外服薬の使用、悪化している場合は手術。薬の使用はハードルが低いものの、根本的な治療にはならないため、継続的に治療を受けるケースが目立つ。また、手術となると、痛みの原因を根本から取り除けるものの、心理的・身体的な負担が大きい上に、術後の回復に時間がかかる、完治までの治療期間が長いといった懸念もある。

自分の脂肪細胞から取った幹細胞がベース

そこで注目されているのが、治療時間が短く、副作用や感染症のリスクも少ない「幹細胞治療」。お茶の水セルクリニックでは、同クリニックで診療を行う齋藤琢医師と幹細胞研究の第一人者である辻晋作医師が共同開発した「TOPs細胞」を用いている。

辻先生いわく、人間の体は約60兆個の細胞から成り立っているともいわれていますが、細胞には寿命があり、老化や病気、損傷によって、どんどん失われてしまうとか。けれど、体の機能を維持するには、新たな細胞を補充する必要がある。そこで大きな役割を果たすのが、細胞の元とも言える幹細胞。幹細胞が分裂、分化することで、新しい細胞が補充されるのだという。

「自然治癒という言葉からもわかる通り、人間の体には修復システムが備わっています。近年の研究で、幹細胞には、それを促す働きもあることがわかりました。その特性を活用したのが、幹細胞治療なのです」(辻先生)

関節や靱帯といった損傷部に、幹細胞を投与して細胞の再生を促進。そうすることで、関節や靱帯が、本来の機能を取り戻すというわけだ。

「お茶の水セルクリニックに併設されている細胞培養加工室、CPC(Cell Processing Center)でつくられたTOPs細胞は、ヒト脂肪由来幹細胞です。患者様本人の脂肪細胞から取り出した細胞組織がベースなので、感染症にかかるリスクが低く、安心して治療を受けていただけます。また、細胞の採取も、TOPs細胞の投与も短時間で終了し、入院や通院の必要がない点も大きなメリットだと思います」(辻先生)

幹細胞治療

へそ付近を局所麻酔し、皮膚を5mm切開。脂肪細胞を採取し、1ヵ月ほど培養。その幹細胞を注射で関節内に投与する。本人の脂肪細胞ベースなので体内に戻した際のリスクが低い。

細胞採取は約20分、投与は 1回の注射で終了

実際の流れを紹介すると、

①問診や触診、MRI画像診断で患部の状態を確認。あわせて感染症などの血液検査を実施
②局所麻酔後に、ヘソのシワにあわせて皮膚を5mmほど切開し、脂肪細胞を採取。細胞培養に必要な採血も行う
③CPCで3~4週間かけて、治療に必要な数まで幹細胞を培養
④幹細胞を注射で、関節などの患部に投与

という4ステップ。脂肪細胞の採取も幹細胞の注射投与も、それぞれ1時間弱で終わり、その後通院する必要はないというのも、忙しい身にはありがたい。

「じゅうぶんな効果を出すには、関節を動かすなどリハビリが大切。もっとも通院ではなく、ご自宅などでストレッチや簡単な体操を行っていただくだけでOKです」

長年膝のケガに悩まされ、引退後も痛みをひきずっていたという鳴戸親方(元大関琴欧洲)も、一昨年秋、お茶の水セルクリニックで幹細胞治療を受けたひとり。たった1回の注射で両膝の痛みが驚くほど緩和され、弟子たちへの稽古に、ますます力が入っているようだ。

「治療の効果は、炎症による痛みであれば約1週間後から、関節変形などによる症状緩和は早くて1ヶ月後から認められます。膝関節以外にも、ゴルフ肘やテニス肘、アキレス腱炎、足底筋膜炎、膝半月板損傷、ランナーズニー(鷲足炎)、肘・膝・足関節靭帯損傷、肉離れなどにも対応しますので、気になる症状があれば、一度ご相談ください」(寺尾院長)

 

お茶の水セルクリニック

お茶の水セルクリニック
住所:東京都千代田区神田駿河台4-1-1 ウエルトンビル2F
TEL:0120-230-189
営業時間:9:00~17:00
休業日:土曜(第2・4・5)・日曜
料金:幹細胞治療(片膝)¥660,000~
詳細はこちら

 

鳴戸親方
1983年ブルガリア生まれ。2002年に佐渡ケ嶽部屋に入門。大関まで上り詰めたが’14年に膝などさまざまな怪我のため引退。’17年に鳴戸部屋を設立。

TEXT=村上早苗

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

2024年6月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ6月号』が4月25日に発売となる。今回のテーマは、安息と刺激が共存するハワイ。オアフ島に加え、ハワイ島、ラナイ島と3島にわたるアイランド・ホッピングを総力特集! 知る人ぞ知る、超プライベートリゾートから、新しくオープン&リニューアルしたホテル情報、最旬グルメ、死ぬまでに一度はみたい絶景、最新ゴルフ場事情など、今知りたいハワイを完全網羅する。 表紙は、ソロアーティストとして新たな道を突き進む、三宅健と北山宏光のふたりが登場。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる