長時間のハードワークに耐えるスタミナや持久力、難題にも即座に立ち向かうガッツや反射神経など、仕事で闘う"ビジネス・アスリート"には、スポーツアスリートのそれにも共通する心身のスキルが求められる。自宅にいながら短い時間で道具も使わず、効果の高いエクササイズを、メジャーリーガーをはじめとする世界レベルのアスリートのみならず、著名な経営者や多くのビジネスパーソンが慕う人気トレーナー、吉田輝幸さんに教わる。【吉田輝幸の目指せ! ビジネス・アスリート26】
歩く、走るなど日常動作を変えるお尻の使い方
数々のトップアスリートのトレーナーでもある吉田輝幸さんが、アスリートの身体で注目するところ。その一つはお尻だと言う。
「身体のコンディションがよく好成績を維持しているアスリートは、尻から腿の付け根の筋肉が発達していて張りがあり、お尻にある程度の大きさがあります。一方、ちょっと身体の動きが鈍っているなと思う選手の身体を見させてもらうと、お尻をうまく使えていないことがあります。お尻にグッと力を込められないと、代わりに腿や膝、ふくらはぎなど末端の部位を必要以上に使ってしまうことになり、パフォーマンスが発揮できないどころかケガや故障につながります」
前回までにも述べたとおり、これは会社で言えば経営の中枢である副社長(お尻)が仕事をしないで、末端の社員に仕事を任せてしまうのと同じこと。本来発揮できるはずの経営手腕が活かせていないことになる。だが、逆に言えば、お尻にはそれだけ高いポテンシャルが潜んでいるということだ。
そんなお尻の筋肉を鍛えるトレーニング、今回は、歩く、走るといった日常動作に直結する「マーチング」というメニューを紹介する。具体的には、歩く、走るという片脚立ちの連続による動作のなかでも、身体を支え、地面をしっかりとらえられるようになるメニューだ。床に寝てお尻を上げたブリッジの状態から、脚を交互に上げ下げする動作だが、動かす脚より、その間支えているときのお尻に強く力を込めることを意識して行おう。
▼マーチング
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Teruyuki Yoshida
パフォーマンス、スペシャリスト。トレーナー歴25年で数多くのトップアスリート指導からヒントを得て最短で最大の効果を出せる「コアパフォーマンス®︎」を考案し、数多くのトップアスリートやアーティスト、ビジネスパーソンのトレーニング指導をおこなっている。