GOLF

2023.08.19

真っすぐ引いているつもりがアウトサイドに! パターミスの原因はバックストロークにあり

今回はパッティングのバックストロークについて。連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】

パターのバックストロークを改善する方法

パッティングで狙った方向にボールが転がらず、距離感も合わないと悩んでいる人はストローク軌道に問題があるかもしれない。

特に、バックストロークでパターヘッドが外側に上がるとカップインの確率が下がるので要注意だ。バックストロークが外に上がり、そのままボールを打つとアウトサイドイン軌道となり、フェースが開いている場合はこすり球になってショートや右に外れてしまう。フェースが閉じていれば、ヒッカケてしまい、カップの左に外してしまう。

特にヒッカケのミスを繰り返していると、左にボールが行くことが怖くなり、インパクトの直前にアジャストの動きを入れ始める。

その結果、左にボールが行かないようにインパクトでフェースを開きながら外側にヘッドを出す、アウトtoアウトの軌道になってしまう。アウトtoアウト軌道になると、右にボールが出るプッシュのミスや、減速しながらインパクトすることでカップに届かないショートのミスも出てしまう。

このような問題はバックストロークをアウトサイドに引かないように意識をすれば、すぐに矯正できると思うかもしれない。しかし、そもそもアウトサイドに引いていることに気づかない人が多いため、問題が解決しないことが多い。

特に、パッティング軌道を直線的にイメージし、真っすぐ引いて真っすぐ打ち出すように意識をしてストロークしている人は、パターヘッドを外側に引く傾向がある。

フェース面が目標を向いたまま直線的にパターヘッドを動かそうとして、フェースが閉じながら外側にヘッドが上がってしまうのだが、本人は外側に引いている自覚がないため、問題の原因がわからないことが多い。

体を使ってアーク軌道でストロークする

今回はバックストロークが外側に上がってしまう人のストロークの改善方法を紹介しよう。

バックストロークをアウトサイドに引いてしまう人は、手を使い過ぎている傾向がある。単純に手を動かし過ぎているケースもあるが、体の回転でストロークをするとパターヘッドがインサイドに入るため、手元を外側に上げることで相殺してパターをまっすぐ動かそうとする人もいる。

そのような人は手元の運動量が多くなる傾向があるため、パターヘッドが外に上がりやすくなる。このような傾向がある人は、手の運動量を減らして体の回転でパターを動かし、インtoイン軌道の緩やかな曲線のアークをイメージしてストロークするといいだろう。

インtoイン軌道のバックストロークをするために、今までと比べてフェース面が少し開くイメージを持ちながらパターヘッドをインサイドに引いてみよう。

今まではまっすぐパターヘッドを引こうとして、フェース面が閉じた状態でヘッドが外側に上がっていたため、かなりフェース面を開く感覚になるかもしれない。

バックストロークだけではなく、フォロースルーでもヘッドが緩やかにインサイドに入り、フェース面も緩やかに閉じるようにイメージすることで、直線のストローク軌道から緩やかな曲線のアークをイメージできるようになる。

パターマットで練習する際は、バックストロークの際に外側にボールなどの障害物を置き、パターヘッドが当たらないように繰り返し軌道の確認をするといいだろう。

パッティングストロークに関しては、なるべく手や腕を動かさず、体の回転でパターヘッドを動かすようにしてほしい。

手の運動量を減らして胸郭を中心に上半身を回転させることで、自然とインtoインのストローク軌道になる。徐々に手や腕の運動量を減らし、末端を使わなくてもパッティングが打てるということを実感してほしい。

バックストロークが外側に上がる癖を修正すれば左に外すヒッカケや、アウトtoアウト軌道が改善されてパッティングの精度が高まるはずだ。バックストロークに気を付けて、再現性の高いストロークを目指してしてほしい。

動画解説はコチラ

■連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは
世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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