今回のテーマはウェッジショット。100ヤード以内の微妙な距離感の打ち分け法からグリーン周りのアプローチまで、ウェッジに関する基本となるスキルを6回に渡り古閑美保プロが伝授してくれる。賞金女王にまで輝いたそのテクニックは驚くほどシンプル。我々アマチュアにも真似できるウェッジテクニックをマスターしよう!
3つの球筋だけを極めれば十分!
私の場合、ウェッジは52度と58度の2本を入れています。最近は3本の人も多いですよね。4本の人はあまりいないと思いますが、例えばPWでアプローチをするという人にとっては、ウェッジは4本という認識になると思います。
ただ、その辺りは、自身のスタイルに合わせる形でいいと思います。私は現役時代、アプローチは58度1本でやっていました。最近になって52度も使うようになりましたが、みっちりと練習できる人は1本でもいいですけど、練習量が少ない人はいろいろクラブを変えて対応するのがいいと思います。ただ、複数本のウェッジを使う人は、打ち方を変えずに球筋を変えられるメリットはありますが、ピンまで距離があるなど状況はある程度限定されます。
私の場合、58度を使って打つアプローチの種類は、ピッチ&ランが基本で、そこから少し上げる、少し転がすというこの3つ。自信を持って言いますけど、私はこの3つで一応賞金女王を獲りましたからね。その3つの精度が高いというだけなんです。この3つだけで困ったという記憶はほとんどありません。アプローチに限ったことではないですけど、どれだけシンプルにできるか! 考え方はマイナス方式。どれだけ余計なものを取り除いていくかが大事なんです。
コガミホ流POINT①
基本的に58度1本で3種類を打ち分ける。52度を使うと転がす球は打ちやすくなるが、ピンまで距離があるなどの条件は限られるので状況判断が必要。
コガミホ流POINT②
PWや9番アイアンを使うと、球足の長いボールを打つには楽。パッティングと同じ感じで打てば距離感も合いやすい。