今回のテーマはウェッジショット。100ヤード以内の微妙な距離感の打ち分け法からグリーン周りのアプローチまで、ウェッジに関する基本となるスキルを6回に渡り古閑美保プロが伝授してくれる。賞金女王にまで輝いたそのテクニックは驚くほどシンプル。我々アマチュアにも真似できるウェッジテクニックをマスターしよう!
“コントロール”という言葉が勘違いの原因!
距離を落とすショットのことをコントロールショットとよく言いますが、私的にはコントロールって小細工の意味に感じてしまうんです。言い換えると器用な人ができることで、これをやらなければ寄らないという状況で使う技という感じ。だから私の場合は、コントロールではなく、打たなければならない距離に対して振り幅を抑えて、その中でフルショットしている感じなんです。だからよく言う「緩んだ」からミスショットになったということは起こらないんです。
(師匠の)清元先生の教えは振れば振るほど曲がらないというものだったので、当然100ヤード以内のショットも同じ考え方になるわけです。
振り幅の大きさは大体3パターンくらいあるといいと思います。腰の高さくらい、それよりも少し上、フルショットよりも少し小さめくらいの感じ。ただ、あくまでもこれも感覚的なことでいいんです。私もそれくらいの大きさを意識していますが、実際はもっと上がっていると思います。自分の感覚の中で3つの振り幅の大きさがあればいいんです。振り幅を小さくすれば飛ばなくなるわけですから、その中でしっかり振ることを意識するべきです。
インパクトで叩く。これが大事なこと。やわらかくインパクトできる人というのは練習量が多い人。要するに私達のように練習をやってきたプロレベルの人がやることなんです。
【インパクトで緩めた悪い例①】
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インパクトで合わせるとスイングが緩む原因になる。フルショットとは振り切ることではなく、決めた振り幅の中で振り切ること。インパクトで調整することは一番やってはいけない。
【悪い例②】
体が流れて入射角が鋭角になるとガツンとヘッドが入るので飛び過ぎるミスになりやすい。
【ポイント】
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左足の内側に力感を持たせると体が流れることなく振れる。左足内側で壁を感じることで軸がブレなくなり振り幅を小さくしても、同じリズム感でスイングしやすくなる。