サステナブルという言葉が浸透して、もう随分となる。エンポリオ アルマーニが提案する「サステナブルコレクション」も、今回で5シーズン目を迎えた。テーマは北極。温暖化の影響を受ける同地をイメージし、対極的なカラーパレットや大胆なモチーフで表現した。
モチーフの大きさは、すなわち問題の大きさでもある
今回紹介するニットでは、アニマルにスポットが当てられている。
インターシャ編みによって表現された、ヘラジカをはじめとした北極に生息する動物。北極周辺に生息する動物で環境意識の向上を訴えつつ、素材にはウールと再生ナイロンを使用。
あざやかなブルーやレッドは一見北極とは無縁のようだが、北極周辺の狩猟民族の伝統衣装では雪原で目立つということから実はこんな派手色が使われていたりする。北極の氷は、年々減少していると言われている。
ファッションと環境の理想的な関係を構築するにはまだまだ道半ばだが、世界を代表するブランドがこうしたコレクションを継続していくことは、大いに意義のあることである。
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ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03-6274-7070