今、チェックしておきたい音楽をゲーテ編集部が紹介。今回は、HANAのデビューアルバム『HANA』。

「声と人生」が結実したガールズグループの革命
今やHANAの快進撃は音楽シーン最大のセンセーションとなりつつある。ちゃんみながプロデューサーを務めたオーディション番組『No No Girls』(ノノガ)から誕生した7人組ガールズグループの彼女たち。デビューから約1年で「ROSE」「Blue Jeans」が累計再生回数2億回突破、レコ大新人賞受賞、紅白歌合戦出場と、異例のブレイクを果たしている。コアなファン層を超え幅広い世代に届くその人気は、いかにして築かれたのか。
アルバムを聴いて強く感じるのは、メンバーそれぞれが主役級の歌声の魅力を持っているということ。「ルックスも年齢も不問」という応募条件も話題を集めたノノガで、ちゃんみなが問うたのが「声と人生」だった。単に歌が上手いだけでなく、その声に生き様や魂が宿っているかを重視した。楽曲にもその思想が息づく。ほぼすべての楽曲でちゃんみなが作詞作曲に携わり、7人の声とキャラクターを活かした楽曲をプロデュースしている。収録曲はリリース順に並び、ラストの新曲「ALL IN」はメンバー全員が作詞作曲に挑んだ。ラップと歌の卓越した実力に加えて、デビューから怒濤の日々のなかでの7人の目覚ましい成長も刻みこまれている。
柴那典/Tomonori Shiba
音楽ジャーナリスト。音楽やカルチャー分野を中心に幅広く記事執筆を手がける。著書に『ヒットの崩壊』『平成のヒット曲』などがある。

