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2022.06.04

「民謡、琴、尺八、三味線……日本の伝統音楽もすごい!」亀田誠治──連載「日比谷音楽祭がすごい」Vol.10

東京が初夏を迎える2022年6月3日(金)、4日(土)、5日(日)の3日間、緑豊かな日比谷公園と公園周辺の施設で「日比谷音楽祭2022」が開催される。テーマは「ボーダーレス」。無料で親子孫3世代が、あらゆるジャンルの音楽を楽しめる。出演者もボーダーレス、観客もボーダーレス、そんなイベントが日比谷音楽祭だ。【連載 日比谷音楽祭がすごい】

連載「日比谷音楽祭がすごい」

温故知新を体現する現代的な純邦楽ミュージック

あらゆるテイストの音楽を体験できることが魅力の「日比谷音楽祭2022」のプログラムでは、和楽器の演奏も堪能できる。

まず、龍声~Ryusei~は、小音楽堂とワークショップに参加する全員が東京藝術大学を卒業しているアカデミックな5人組和楽器グループ。メンバーは、長須与佳(尺八、琵琶)、清野樹盟(尺八)、清野さおり(琴)、佐久間杜和能(琴)、樋口千清代(琴)だ。日本全国の小中学校をまわり、演奏し、ワークショップを行っている。

「龍声~Ryusei~は日比谷音楽祭2019から毎年ワークショップに参加してくれています。日本の純邦楽を教育事業として多くの人に伝えている本当に信頼できるかたがたです。僕自身、昨年、日比谷音楽祭公式YouTubeのコンテンツとして尺八とお琴と琵琶を教わり、伝統楽器、伝統音楽に、日本の文化のあらゆる要素を感じました。龍声~Ryusei~がパフォーマンスする楽曲は純邦楽にとらわれません。日本古謡の『さくらさくら』も映画『アナと雪の女王』の劇中歌『レット・イット・ゴー』も演奏します。その指向も僕はすごく信頼しています。長須与佳さんは、和楽器ユニット、Rin’でメジャーデビューされました。僕がDo As Infinityを手掛けている頃に共演したこともあり、25年くらいのお付き合いです」(実行委員長・亀田誠治・以下同)

民謡クルセイダーズは、日本民謡とラテンのリズムをクロスしたバンド。2011年に結成。民謡歌手のフレディ塚本と、横田基地のある福生を拠点とするギタリストの田中克海を中心に、米軍ハウスをスタジオにしてセッションを重ねている。

「彼らのアイデンティティは、日本民謡を“純民謡”の括りから、いわゆる大衆芸へと広げていることにあると思っています。民謡は本来生活の中で口ずさむ歌だったり、田植えや網引きを行う際の労働歌だったりしました。それが今の時代にどう響くか──。僕はたくさんの人に届けたいのです。」

民クルがいわゆる“基地文化”から生まれた音楽であるところにも、亀田は興味を覚えた。

「日本のロックシーンには、1970年代に米軍基地や港周辺で生まれ活動してきた方々がいます。横浜のザ・ゴールデン・カップス、狭山を拠点に活動していた小坂忠さんやはっぴいえんどのメンバーたち、福生で音楽をつくり続けた大滝詠一さん、沖縄の喜納昌吉さん……。多くの先輩たちのスピリッツを引き継いでいるのが民クルだとも思いました。外国から入ってきた文化と日本文化をちょっと強引に結び付けたところから新しい音楽が生まれました。基地文化があったから、今のジャパニーズ・ロック、ひいてはJ-POPがある。その象徴のひとつが民クルではないか、とも感じています」

民謡系では、2015年に日本レコード大賞企画賞を受賞したシンガー、朝倉さやが東京ミッドタウン日比谷6階にある会場、KOTONOHAに参加する。

「朝倉さやさんは、この春、生歌を聴く機会がありました。彼女はJ-POPのフィールドで今の時代のサウンドをトッピングしながら民謡を歌っていますが、生声はホンモノです。びっくりしますよ」

6月4日(土)夜に野音(日比谷野外音楽堂)の「Hibiya Dream Session 2」に出演するやのとあがつまは、津軽三味線の上妻宏光の提案から決まった。

「上妻さんと矢野顕子さんの、やのとあがつまは、コロナ禍に結成してツアーをされてきました。矢野さんはニューヨーク在住。日比谷音楽祭のきっかけでもあるニューヨークのサマーステージもよくご存じで、すぐに賛同してくださいました。矢野さんの音楽を僕は敬愛しています。僕の青春時代をつくったルーツのひとつです。『JAPANESE GIRL』や『ごはんができたよ』を何度聴いたことか。高度な演奏スキルを持ちながらも音楽を本能的にアウトプットする矢野さん。グローバルに活躍される日本の伝統音楽のトップランナーの上妻さん。お二人のアンサンブル、楽しみです」

【連載 日比谷音楽祭がすごい】

 

日比谷音楽祭2022の詳細

クラウドファンディングについて

 

Seiji Kameda

Seiji Kameda
1964年生まれ。音楽プロデューサー・ベーシスト。これまでに数多くのミュージシャンのプロデュース、アレンジを手がける。2004年に椎名林檎らと東京事変を結成し、ベーシストとして参加(’12年に解散、’20年に再生を発表)。’09年、自身初の主催イベント“亀の恩返し”を日本武道館にて開催。’21年には映画「糸」にて日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。’19年より「日比谷音楽祭」の実行委員長を務める。

TEXT=神舘和典

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