ENTERTAINMENT

2022.03.09

【ビートルズ】50年前の映像、音源公開! 現場にいるかのような生々しさを体感せよ

Ethan A. Russell/©Apple Corps Ltd.

Ethan A. Russell/©Apple Corps Ltd.

演奏前のざわめき、ギターの弦をはじく音の臨場感がたまらない!

『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』がネット配信。ニューミックスやアウトテイクなどをパッケージした『レット・イット・ビー』スペシャル・エディションをはじめ6仕様のアルバムが発売。そして、『ザ・ビートルズ:ゲット・バック-ザ・ルーフトップ・パフォーマンス』がストリーミング配信された。50年前の歴史的なレコーディングの映像やアウトテイクなど、全貌が明らかになった。

実は音については、さほど期待していなかった。というのも、アビーロードスタジオでリミックスした2009年の音に満足していたのだ。ところが今回のミックス、演奏前のざわめきも、ギターの弦をはじく音もさらに生々しく感じられる。アップル・コア本社屋上のセッションは、現場の隅に隠れて聴いている気持ちになるほどの臨場感だ。

この時期実質的にはバンドは解体されていた、とジョン・レノンは著書『ビートルズ革命』で述べている。実際『レット・イット・ビー』のレコーディングの合間に、ジョンは「ジェラス・ガイ」、ポール・マッカトニーは「アナザー・デイ」を歌っていた。二人は次のフェイズに入っていたのだ。それでもギアが入った時のこのバンドは圧倒的。ビートルズの底力を思い知った。

『ザ・ビートルズ: ゲット・バック- ザ・ルーフトップ・ パフォーマンス』

『ザ・ビートルズ:ゲット・バック-ザ・ルーフトップ・パフォーマンス』
映画『レット・イット・ビー』『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』のクライマックス、アップルビル屋上のセッションの完全版。ものすごくラウド。

Kazunori Kodate
音楽ライター。『新書で入門 ジャズの鉄板50枚+α』『音楽ライターが、書けなかった話』(新潮社)、『25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』(幻冬舎)など著書多数。

TEXT=神舘和典

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