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CAR

2021.09.27

スーパーカーの弱点を克服したグランドツーリング「マクラーレン GT」

1963年にブルース・マクラーレンが設立したレーシングチームがブランドの始まり。その名はレースシーンを席巻し世界三大レース(F1・インディ・ル・マン)も制した。’90年代には3シーターのF1、2000年代にはメルセデス・ベンツSLRマクラーレンといった希少車を生産。そして’09年、レース部門から独立したマクラーレン・オートモーティブ設立。本格的なロードカーメーカーとなり、現在にいたっている。連載【NAVIGOETHE】Vol.61(後編)

McLaren GT

究極を意味するアルティメット、スーパーカー、そしてGTでシリーズ構成されるマクラーレンの現行ラインナップ。そのなかでもマクラーレンGTは、同ブランドにとって新たなシリーズとして2019年に登場。軽量や空力、スピードを突き詰めた究極のスーパースポーツ「スピードテール」のDNAを受け継ぐ一方で、ヨーロッパ大陸横断も可能とするマクラーレン流の快適性や利便性を併せ持つ。McLaren GT ¥26,950,000~

新型GTに見るグランドツーリング性能

身につけているもののすべてに理由があるというマクラーレンのポリシーのもと、ツアラーという新たなスーパースポーツのステージ上に登場したマクラーレン“GT”。その存在理由もわかるドライブを九州の都市部から雄大な自然のなかで味わうことができた。

雲仙温泉

福岡から佐賀県大川内山にある秘窯(ひよう)の里をゴールとする約300kmをグランドツーリング。

美しいフォルムはライバルたちと比べ200㎏以上も軽量かつエアロダイナミクスに極めて優れた機能/性能美を纏(まと)う。前後にラゲッジが備わるGTのとりわけ荷室後方のスペースは、GT独自の設計によりエンジン搭載位置に工夫を加えることで、ゴルフバッグやスキー板なども積載可能だ。

さらに意識的に後方ガラスエリアも大きくとられ視認性に優れる。これが実に感覚的な安心感にも繋がり、スーパーカーが最も苦手とする駐車時のストレスが軽減。日常のグロッサリーのハシゴも旅先でのスポット巡りも、積極的に行こうと思える点が素晴らしい。ちなみにマクラーレンの象徴的ともいえるディヘドラルドアもレーシングカーのような骨格構造を持つがゆえの乗降性への配慮であり、それは軽くスマートな所作を可能にしている。

高速移動

ダイレクトに行けば100km弱、2時間ほどの道程ではあるが、高速移動だけではもったいない。

目の肥えた大人をも満足させる上質な素材を採用したコクピット。シンプルに凝縮された計器類や操作器類に向き合うようにドライバーズシートに収まればスパルタンなスーパースポーツの世界感に包まれる。

走りだせば、0から100㎞/hをたった3.2秒で加速する4ℓV8ツインターボエンジンはたとえ1センチほどのアクセル踏度で街中を50㎞/hで、もしくは高速クルーズしていても、乗り心地に硬質さと滑らかさを伴いながらGTの音質とビート感を確かに伝えてくれる。

せっかくのマクラーレンGTとの寄り道に長崎は雲仙温泉を経由して仁田峠循環道路をたどる。

それはドライバーをいたずらに刺激するものではなく、スーパースポーツモデルを輩出するエンジニアたちがこのグランドツアラーに必要な加減と洗練を性能に採り入れた、まさにマクラーレンのインテリジェンスと真価が伝わるものだった。

その一方で“雲の上の避暑地”と銘打つ雲仙岳の麓を中心に仁田峠界隈のアップ&ダウンと幾重にも続く大小のコーナーでは、スーパースポーツのDNAの一面を覗かせる走りを楽しむことができた。控えめであったエグゾースト音も、女性の手にもなじむステアフィールも、GTの本懐はやはりスポーツだったかと思えるソリッド感が鮮明になる。このドライブフィールの変化=グラデーションこそGTらしさだと思えた。レッドゾーンは計り知れない。

佐賀県大川内山

シーンに応じてドライブモードを「コンフォート」/「スポーツ」と切り替えながら、時間を忘れるような刺激を楽しむことができた。

目的地でのあれこれに想像を巡らしながらドライビングが快適に楽しめるモデルとのカーライフは実に豊か。世の中、それにかなうモデルはさまざまあるが、ことスーパーカーとなれば話は少し違ってくる。マクラーレンGTはさらに別格だ。

 

 

マクラーレン GT

マクラーレン GT
ボディサイズ:全長4685×全幅2016×全高850mm
ホイールベース:3003mm
エンジン: V型8気筒+ツインターボ
排気:3994cc
最高出力:815ps
最大トルク:800Nm
駆動方式:MR
変速機:7DCT
乗車定員:2名
車両価格:¥200,681,070~[予定価格]

 

マクラーレン・オートモーティブの公式ウェブサイトはこちら

TEXT=飯田裕子

PHOTOGRAPH=タナカヒデヒロ

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