井田幸昌氏は海外で高く評価されており、いわば逆輸入な印象を持っている人も多いだろう。宇宙ステーションに作品が展示されたことで知った人からすれば、宇宙での展示が先行して日本でも知られるようになったとも思えるかもしれない。
現代アートを牽引する井田幸昌、展覧会が日本初開催
井田氏の作品は国外に数多く点在するが、それらを含めて集結させ、日本国内美術館では自身初となる展覧会を開催する運びとなった。
題して「Panta Rhei|パンタ・レイ-世界が存在する限り」。注目は、展示作品数が約350点と大規模であること。氏は「これまで海外での展覧会ばかりで、その間も日本の方々に観ていただきたいという思いがずっとあった。多くの作品を展示することで、自分がこれまでやってきたことを一度整理もしてみたかった」と言う。
作品のセレクト、そして展示構成を考えるだけでも、何ヵ月も要したという今回の展覧会。世界中からの引き合いが多いアーティストだけに、これほどの作品数を一気に楽しめることなど、今後そうないことかも知れない。
井田幸昌展「Panta Rhei|パンタ・レイ‐世界が存在する限り」
会場:京都市京セラ美術館(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
会期:2023年9月30日~12月3日
時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
料金:¥1,800(前売り¥1,600)
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