渋谷区立松濤美術館で2023年8月27日まで開催される「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」を紹介する。
“人形”の多様性から“人間”の精神性を問う
「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」
ひと口に「人形」と言っても、その様相はさまざまだ。子供が遊ぶ玩具から、呪術や祈祷に使われる形代(かたしろ)、愛や性の対象であるラブドールまで……。
そんな多種多様な「人形」の歴史を振り返りながら、日本の立体造形の根底に流れる精神性を探る展覧会が開催中。
全10章で展開される本展では、平安時代の呪具などが並ぶ第1章から始まり、雛人形や彫刻、マネキン、村上隆のアート作品まで、異なる人形の“カタチ”を紹介していく。
時代やジャンルのボーダーラインを超えて、全国各地で生みだされる人形。「人形(にんぎょう)」か「人形(ひとがた)」か。それはまさに「芸術」とは何かという問いにつながっている。
私たちは何者? ボーダレス・ドールズ
会場:渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区松濤2-14-14)
TEL:03-3465-9421
会期:[前期]2023年7月1日(土)~7月30日(日)※終了、[後期]2023年8月1日(火)~8月27日(日)
開場時間:10:00~18:00、金曜~20:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜
料金:¥1,000
※会期中、一部展示替えあり。18歳以下(高校生含む)は一部作品が鑑賞不可。