『ゾイド』『宇宙兄弟』『クローズ』といった人気漫画やアニメの世界観を現実と見紛うような驚愕の精巧さで表現する、マサヤ・イチ率いるクリエイター集団「ANIMAREAL」の作品を紹介。マサヤ・イチのインタビューはコチラ。
髙橋ヒロシによる不良漫画『クローズ』30周年を記念し制作された写真集『武装戦線the REAL』より。モデルはマサヤ・イチ自身が「登場キャラクターにそっくりな人」を探してきたという。 ©髙橋ヒロシ (秋田書店) 1991 ©️ANIMAREAL / ICHI
人気漫画の世界観を巧みに表現するANIMAREALの超絶技巧
『ゾイド』『宇宙兄弟』『クローズ』etc. 「漫画やアニメのキャラクターが現実世界にいたら」という妄想心を大いに刺激するANIMAREALのアート作品には、作者をも悶絶させる突き抜けたリアル感がある。どうでしょう、この、まるで名物キャラたちが目の前にいるかのような感覚! このアート群を眺めて、ワクワクしない人はいないはず!
『クローズ』
髙橋ヒロシによる不良漫画『クローズ』30周年を記念し制作された写真集『武装戦線the REAL』より、CROWS。 ©髙橋ヒロシ (秋田書店) 1991 ©️ANIMAREAL / ICHI
髙橋ヒロシによる不良漫画『クローズ』30周年を記念し制作された写真集『武装戦線the REAL』より、難波。 ©髙橋ヒロシ (秋田書店) 1991 ©️ANIMAREAL / ICHI
髙橋ヒロシによる不良漫画『クローズ』30周年を記念し制作された写真集『武装戦線the REAL』より、文太亮太。 ©髙橋ヒロシ (秋田書店) 1991 ©️ANIMAREAL / ICHI
『ゾイド』シリーズ
ゲーム「ZOIDS FIELD OF REBELLION」発売時に制作したビジュアル。リアルなゾイドの画像が話題になった。 ©️TOMY
2023年6月に公開された『ゾイド』×『北斗の拳』40周年コラボのキービジュアル。玩具と漫画という異色コラボは話題を集め、SNS上でバズったのは記憶に新しい。 ©️武論尊・原哲夫 / コアミックス 1983 ©️TOMY
『響』
マンガ大賞2017を受賞した柳本光晴の漫画『響』が題材。主人公の響は天才女子高生作家。巧みな光の描写により、彼女のエキセントリックさが見事に表現されている。実写版で主演を務めた平手友梨奈からの指名で映画ポスターのアートワークを担当した。 ©️2018 HBKFP ©️M.Y / S ©️ANIMAREAL / ICHI
『グラップラー刃牙』
板垣恵介「刃牙」シリーズより、日本一の喧嘩師、花山薫。背中の入れ墨は有名特殊メイクアーティスト Amazing JIRO氏によるペイント。 ©板垣恵介 (秋田書店) 1992 ©️ANIMAREAL / ICHI
『機動警察パトレイバー』
2018年に開催された「パトレイバー30周年記念展」のキービジュアルである「機動警察パトレイバーEZY特別ビジュアルアート」。 展覧会ではこの画像を用いた限定ポスターなどのグッズも販売された。 ©️HEADGEAR©️ANIMAREAL / ICHI
『鬼灯の冷徹』
地獄の日常を描いた漫画『鬼灯の冷徹』を、作者の江口夏実と共同制作でアート化。「モーニング」2017年34号の表紙を飾った。キャラクターが着ている着物は反物からつくり上げたという。 ©️江口夏実 / 講談社 ©️ANIMAREAL / ICHI
『るろうに剣心』
「ジャンプスクエア」で連載中の『るろうに剣心』とのコラボビジュアル。雑誌に特別ポスターとして封入された。 ©️和月伸宏©️ANIMAREAL / ICHI
『攻殻機動隊 S.A.C』
『攻殻機動隊 S.A.C』公式アパレルのプロモーションビジュアル。アパレルは予約で完売。 ©️S,IG/K/2045©️ANIMAREAL / ICHI
『X-MEN:ダーク・フェニックス』
2019年、ANIMAREALは週刊文春シネマ特別号「X-MEN」シリーズ最強ガイドブック『X-MEN:ダーク・フェニックス』特集のグラビアビジュアルを手がけた。モデルは有名コスプレイヤーのえなこ。 ©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation ©️ANIMAREAL / ICHI
ANIMAREAが手がけた週刊文春シネマ特別号「X-MEN」シリーズ最強ガイドブック『X-MEN:ダーク・フェニックス』特集のグラビアビジュアル。当時はまだ、画像生成AIを活用することはなく、モデルの撮影を行い、その画像をベースにPhotoshopでアレンジを施していった。 ©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation ©️ANIMAREAL / ICHI
『宇宙兄弟』
2019年制作の『宇宙兄弟』第1作。地面や空、人物などベースになる画像は、パソコン上でストックフォトライブラリーをあたって探した。 ©️小山宙哉 / 講談社 ©️ANIMAREAL / ICHI
第1作から4年後、2023年に制作した『宇宙兄弟』の第2作。パーツの作成に画像生成AIを使用。集めた画像をPhotoshopで組み上げていった。 ©️小山宙哉 / 講談社 ©️ANIMAREAL / ICHI
『銀魂』
映画『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』の公開に合わせ制作した作品。 ©️空知英秋 / 劇場版銀魂製作委員会
『ドラゴンボール』亀仙人
マサヤ・イチが、漫画・アニメを元に制作したアート作品の記念すべき第一号。2009年公開の映画『DRAGONBALL EVOLUTION』のダメっぷりに触発され制作した。この頃はまだ権利者の許諾を得ておらず、ファンアートとして制作。 ©️ANIMAREAL / ICHI
『ワンピース』ボア・ハンコック
亀仙人の翌年の年賀状も、ファンアートとして『ワンピース』のボア・ハンコックをテーマに制作。当時はまだ表舞台に出ていなかったコスプレーヤーを起用した。「この作品に影響を受けて、コスプレーヤーたちは自身が撮った画像をPhotoshopで加工し始めたんですよ」とマサヤ・イチ。 ©️ANIMAREAL / ICHI