オークションでの高額落札のニュースが相次ぐなど、現代アート市場が勢いづいている。第一人者であるアンディ・ウォーホルはもちろん、バンクシー、カウズ、村上隆といった存命アーティストの名も、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。2022年6月15日から東武百貨店船橋店で開催される「TOBU大現代アート展」には、そんな現代アート市場を牽引する作家の作品300点が集結。見るだけではなく、購入することも可能な企画展とあって、アートビギナーのみならず楽しむことができる内容に早くも注目が集まる。
現代アートの縮図がここに
かつては”難解”のイメージが強かった現代アートだが、近年、その市場はぐんぐん拡大。後進国といわれる日本であっても、芸術祭が各地で開催され、高値をつける若手アーティストも続々登場するなど、日常生活を彩るファクターのひとつとして現代アートが根づきつつある。
そんななか、東武百貨店船橋店は初の試みとなる現代アートの催しを企画。2022年6月15日(水)〜20日(月)に開催される「TOBU大現代アート展」は、150坪の会場に約300点の作品が展覧される大規模企画展なのだが、そのラインナップは、まさしく現代アートの縮図ここにあり、といえる充実ぶり。
今まさに市場を賑わせている国内外のポップアーティストや、未来の巨匠ともいえる若手作家はもちろん、現代アートの礎を築いたピカソら抽象画家の作品も取り上げることで、広義での現代アートの解釈を試みる。
その内容を具体的に紹介しよう。
まず見逃せないのが、現代アートの第一人者アンディー・ウォーホルや、存命作家でもっとも高値をつけるアーティストのひとりであるジェフ・クーンズ、カウズら海外のポップアーティスト。さらに踏み込んで、現代アートならではのジャンルといえるストリートアートにもフォーカス。Mr.Doodle、ミスター・ブレインウォッシュ、キース・ヘリングらの作品は言わずもがな、正体不明なアーティストながら奇抜な作品演出でニュースでも話題となるバンクシーの「MONKY QUEEN」も要注目だ。
日本人では、草間彌生や横尾忠則といった巨匠のほか、日本のポップアートを世界に広めた村上隆、松浦浩之、さらに福岡を拠点に活躍するストリートアーティストKYNEなど、今、まさにキテいる作家の作品も並ぶ。
加えて、現代アートへと繋がる道を築いたパブロ・ピカソ、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリら抽象画家の海外版画作品、未来を紡いでいくであろう若手アーティストの作品もチェック。会場では、これら多岐にわたる現代アート作品がジャンル別に展示されるため、ビギナーでも理解しやすく、現代アートのハイライトを楽しむ絶好の場となるはずだ。
当然のことながら、「TOBU大現代アート展」で展覧される作品は購入可能でもある。作品価格は10万円から5,000万円までと幅広く、自身に訴えかける作品に出合えたらなら実際に買うことができるのは大きなメリット。
ビギナーにとっては現代アートを学ぶ機会となり、アート好きにとっては、憧れの作家の作品を手にするチャンスとなる「TOBU大現代アート展」。6月18日(土)には、ギャラリストによる「現代アート市場の動向解説と作品の楽しみ方講座」(14:00スタート)や「絵画入札会」も開催されるので、この週末は東武百貨店船橋店に出向くことをおすすめしたい。
TOBU大現代アート展
会期:2022年6月15日(水)~20日(月)
会場:東武百貨店船橋店6階イベントプラザ
住所:千葉県船橋市本町7-1-1
TEL:047-425-2211(代表)
営業時間:10:30~19:00(最終日のみ〜18:00)
休館日:無休