デザイナー森田恭通の連載「経営とは美の集積である」Vo.10。常に結果や現状を超えることを求められるビジネスパーソンにとって、自分の環境を整えることは重要。どのような状況でも最大限のパフォーマンスを発揮するためには環境を整える。
デザインも経営もまずは整理整頓!
社会にさまざまな制限が課せられる昨今。出張にもなかなか行けず、会議や打ち合わせも画面越しでテンポが悪い。だからこそビジネスパーソンにとって、常に最大限のパフォーマンスを発揮するために環境を整えることは重要な課題ではないでしょうか。特に経営者には前年の売り上げや業績を超えなければいけないという高いハードルもあるので、非常に厳しい時代です。
仕事で生産性を高めるためには、まず今何をやるべきかを、きちんと整理することが大事。僕は新しい仕事に取りかかる際、「何から始めよう」ではなく、「ゴールを決める」ことから考えています。それが明確になると、スケジュールが逆算でき、必要な費用や人員数も算出しやすくなります。さらにスケジュールが決まれば、できること、不可能なことが見えるので、どこに注力すべきか優先順位が見え、力を発揮しやすくなるはずです。プロジェクトを進める段階での整理整頓。そのためには明確なゴールを決めることが最大の近道なのです。
そして自分自身のパフォーマンスを上げる方法。よく「仕事のアイデアは、どこで浮かぶんですか?」と聞かれるのですが、僕はひとりにさえなれれば、例えば賑やかな喫茶店でも、企画を練ったりもします。オフィスではスタッフとの打ち合わせや確認事項に忙殺され、なかなかひとりになる時間がありません。それより、タクシーに乗っている時や道を歩いている時のほうが、一旦、頭のスイッチを切って自分がニュートラルになれる。つまり場所より時間のクオリティ。気持ちにゆとりがないといいアイデアは生まれにくいものです。週のどこかでひとりになって整理する時間を持ってみることをお勧めします。
BOSEの快眠耳栓「Sleepbuds」で睡眠の質を高める
そしてパフォーマンスを発揮するためには、自分のコンディションを整えなければなりません。最近ではコロナ禍でスムーズに進まないことばかりで、メンタルが弱り、不眠になる方も増えていると聞きます。しっかり睡眠時間を取らないとパフォーマンスも上がりません。最近、BOSEの快眠耳栓と呼ばれる「Sleepbuds」を試したところ、これが最高でした。外部の騒音を抑えながら、眠りやすくなる波の音など10種類の内蔵音源を再生するので、耳に装着したままぐっすり眠れます。睡眠の質を高めるために、ギアを用いるのもひとつの方法だと思います。
緊急事態宣言が再び発令され、またも人とのコミュニケーションが取りづらい状況になりました。僕はよく経営者の方のフラッシュアイデアの瞬間に立ち会うことが多く、食事の席や飲んでいる時など僕と一緒だと皆さんいろいろアイデアが浮かぶそう(笑)。デザインの立場から意見を述べてさせてもらうのですが、話しているうちに頭のなかが整理でき、思いつきが新しいビジネスアイデアへと前進することもあると聞きます。人と話し、違う意見を聞くことは非常に大事なことです。
しばらくこのペースが続くと思いますが、まずは現状を見つめ、状況を整理する。そうすることで、どのような環境でも自分のパフォーマンスが最大限発揮でき、結果へとつながるはずです。