オークションで落札した作品が、ついに自宅にやってきた! 緊張と興奮で胸が高鳴るその開封現場を取材した。

バンクシーの中でもっとも人気が高いシリーズ。プリント版も年々価格が上昇している。
ニュースでも有名なあの作品を開封する記念すべき瞬間に密着!
2020年11月、バンクシーの『Girl with Balloon』がロンドンから日本人経営者A氏の自宅に到着した。
A氏は10月のフィリップスオークションにオンラインで初参加、3500万円でこの作品を落札したのだ。

この箱の中に作品があるのかと思うと興奮が抑えられないA氏。
「どうしてもこの作品が欲しくて、オークションに出品されると聞いて参加しました。ああ、これが本当にバンクシーなんですね」。
A氏が震える手で箱を開けると、そこには紛れもない本物が。

ゆっくり開封。バルーンが見えてきた。本物のバンクシーだ!
テンションは最高潮のはずだが、少しはにかみながらA氏は言う。
「15名ほど競争相手がいましたが、オンラインだったので冷静にビットできました。実際に現場に行ったら、興奮してもっとすごい額になっていたかもしれません(笑)」

新居の中で一番作品が映える場所を探しているA氏。

2004~’05年の間につくられた600点のプリント。エディションは67。